屋久島旅行記 その2 栗生の海岸
<栗生の海岸> 誰もいない白い浜辺。 曇っているせいか、浜に打ち上げられた流木がさみしげに横たわっている。 浜が白いのは、砂浜だからではない。 すべてサンゴ礁の残骸。 踏みしめて歩くと小さな白い骨のようにかたくなったサンゴ礁がぶつかりあって、 カラカラコロコロと硬質のいい音がする。 手にとってみる。 海の中でゆらゆらと揺れていたかたちが突然フリーズしたかのようになびいたまま固まっている。 海にいたときの記憶が語りかけてくる。 まるで昔話のように。 止まった時間。 おどろき。 大きなかけら 小さなかけら