Photo and Diary2021-01-04T11:49:53+09:00
1801, 2021

2021年スタート!

新年早々出遅れてしまいました!
あれこれコンサートの情報をみなさんにお伝えしようと思っている間に、次から次へとコンサートが中止や延期になり、今に至りました。
まだまだ新型コロナパンデミックは収束する気配がありませんね…。
さあ、もうすぐ本番!と気持ちが上がっている時には、キャンセルになった瞬間、行き場を失ったエネルギーをまるで火消しのように自分の中で抑えこまなくてはなりません。そのアップダウンの繰り返しに慣れるのはなかなか難しい…。
それでも、生活できていることにただただ感謝する日々です。

私はたいてい、自宅の窓から東京の景色を眺めながら、あるいは、カフェで、ここに掲載する文章を書いています。名前も知らない姿も見えない皆さんに一方的に話をしています。隣あわせに座って、一緒にコーヒーを啜りながら窓の景色を眺めてお話をしているつもりです。
今年もどうかおつきあいくださいね。よろしくお願いいたします。

今は2度目のステイホーム期間。今回は、今まで挫折し避けてきた長編小説や難解な哲学の本や詩を読み始めました。両親が旅立ち、私にとって「生と死」というものが身近な現実になりました。生命について謎は深まるばかりで自分をどう納得させればいいのか今もわからないままです。

もちろん、全ての書物を深く理解できるわけではありません。というか、何がなんだかわからないことも多々あります。でも、その中のたった一つのことばや一節が、直接的な答えではないけれど、ぐーんと世界を広げてくれて、ぐるっと裏側から眺めさせてくれて、そのおかげで、少し安心したり、悲しいことばかりではないと思えたりもするのです。

わからないことを捨ててしまわないで、じっと考える。考える。考える。
何?どういう意味?どういうこと?

ソクラテスの時代も今も人の命が限りあるものであることは変わらない。そう思って読み始めたはずが、興味はいつの間にか「思想」から「古代ギリシアの人たちの生活」に移って、アテネで見たアクロポリスの丘やポセイドン神殿が思い出され、さらに子供の頃大好きだったギリシア神話も重なって、想像は限りなく広がっていきます。
そのうちに、脳の中に古代ギリシアの街ができて、そこに自分が生きているような気持ちになります。そして、読みたい本はさらに増える・・・。
だから本が好き!
あれ?哲学はどうなった?笑
そうやって時空を超えた脳内旅行も楽しんでいるわけです。
旅も大好き!

さて、今年からスタートさせる新たな活動は、西陽子箏コンサートシリーズ『Poetic』。
29歳でデビューリサイタルを開き、その後30代からコンサートシリーズをスタートさせました。箏の多面性を探った『face』(2001〜2003)、何かを伝えるという箏のコンサート自体のあり方を探った『LETTER』(2006〜2008)、それらの経験を集大成した『Spirit of a Tree』(2008〜2018)ではソロコンサートをアメリカ4都市、ドイツ4都市、ブラジル4都市、パリ、ローマ、マルタ、ブダペスト、ニューデリー、上海、ハノイで行いました。
海外へのソロツアーは子供の頃からの夢でした。大がかりで、多くの方々の多大なご協力とご支援を得て、ただただ夢中で駆け抜けた、めくるめくような日々でした。
そして、これからスタートさせる『Poetic』は、規模も小さく、koto salonというかたちでシリーズを展開していきます。箏の中に眠る自然の音を生で聴いて感じていただきたい!今まで積み重ねた活動から生まれた箏と私の関係、箏を通した音楽へのアプローチ、そして、音楽とは?という問いに対する探究をさらに進めます。
『Poetic』は『詩的な』という意味。音楽も活動も、お客さまとの関係も、ぽつりぽつりと、全てを埋め尽くしてしまうのではなく、ドラマのように筋書きや構成があるのでもなく、隙間がいっぱいあって、ただそこに在ることが肯定されるような時空間にしたい。という思いを込めています。
むかしばなしをはじめさまざまなジャンルの文学作品を取り込んでいきたいとも思っていますし、小さなマルシェも一緒に開きたいと思っています。
小さな宇宙を作る。これが、私のpoetic dreamです。
今回会場として使わせていただくカフェの名前「BUTTERLY effect」の意味も私の気持ちにリンクしています。
コロナパンデミックが終息した時、どんな世界が私たちを待っているのでしょうか?きっとその世界を作るのは今のわたしたち。
どんなことをしたい?どんな世界にしたい?

ウエブサイトをデザインしてくださっている瓶子可南子さんが素敵なチラシを作ってくださいました!↓

ぜひお運びください。
3月にはもう少し状況が好転していることを祈りつつ・・・。

See you soon!

3112, 2020

ありがとうございました。そして、よいお年を!

今は大晦日の夜。

さっきまで海の見えるとある場所でこもって練習や作曲をしていました。テレビもなく、Wifiもない環境。あるのは海と空と鳥の声・・・かな。

来年1月31日和歌山市民図書館にて行われるイベント『箏が奏でるアイルランドの昔話』。上甲ひとみさんの語りに私が音楽をつけます。

お話のタイトルは『ハープをひくハチとネズミとゴキブリ』。ハチもネズミもゴキブリも、私たちにとってすごく苦手な動物ですよね。でも、お話を読んで、さらに曲を作っていると、かわいくてたまらなくなってくるのです。それは結局、人間の身勝手、罪深さなのですが…。

お話はあくまでも明るく愉快!

お楽しみに!

 

もうすぐ終わろうとしている2020年。

世界中の誰ひとりこんな年になることを予想できませんでした。そして、例外なく世界中の全ての人が今もこの災禍の下で不安な日々を送っています。

それゆえに、感謝の気持ち、そして、人とのつながりの大切さをなおさら強く感じた一年になりました。

 

生きていくこと、そして、音楽のちから。って何だろう?

 

ひとりができることは本当に小さくささやか。

でも、それは無力じゃない。

ほんの少しの優しさを誰かのために。

 

自分のこともちゃんと愛して、ちゃんと信じて。

 

年を越す。

境界線をぴょんと飛び越えると新しい自分に生まれ変われる。

そんな魔法が使える特別な夜!

 

これからやって来る新たな年、2021年!

あなたの体も心も健やかで、そして、幸多き一年になりますように。

また来年もこのページを通して一緒に!元気に!生きていきましょう!

本当に2020年ありがとうございました。

See you soon!

712, 2020

沢井忠夫先生との出会い

沢井忠夫先生の演奏を初めて聴いたのは小学校3年生(8歳)の時。その瞬間に私の歩む道が決まりました。

私は4歳の頃から箏は習っていたものの小学生になるとクラシック音楽に魅力を感じるようになり、小学2年生からはピアノに夢中でした。

その頃、和歌山で箏の手ほどきをしてくださった赤羽多美代先生は、新しい曲を習得すべく大阪まで沢井忠夫先生のレッスンに通われるようになりました。そして、1972年、初めて沢井忠夫先生(当時35歳)が和歌山のおさらい会にご出演され、特別演奏をされました。

『水面(みずも)』を一恵先生と演奏されたと記憶しています。目の覚めるようなドライブ感と圧倒的な音の力に私は感動というよりむしろ衝撃を受けました。

驚いてなんだか全てが止まってしまったように感じました。

あの楽器からこんな音が出るなんて!こんな世界があるなんて!

「連れて行かれた」感じでした。

そのうち、東京芸大に行きたいと思うようになりました。先生が歩んだ道を私も歩みたかった…。箏の演奏家になって世界中で演奏するというのが私の夢になりました。

先生は当時、子供は教えないという方針でレッスンされていましたが、無理を承知で母と赤羽先生が先生に頼み込んでくれました。忠夫先生が出された条件は「次回のおさらい会の舞台をオーディションとし、レッスンを受ける資格があるかどうか判断する。レッスンをするとしてもけして子供扱いはしない。」という2点でした。

小学6年生(11歳)のおさらい会。前日の夜、「明日はいよいよ運命が決まる!」と緊張して寝床に入ると、突然電話があり、父が大阪で転倒し救急病院に搬送されたとのこと。母は「どうしてこんな時に…。」と泣きそうになりながら、慌てて着替え、私たち姉妹3人を近所のおばさんに託して走って飛び出して行きました。

あまりにバタバタしていたので、それから演奏までどんな風に過ごしたかは思い出せません。ただ、おばさんが朝食にあたたかいミルクコーヒーを挿れてくれたのだけれど、お砂糖と塩を入れ間違ったらしく、たまらなくしょっぱくて、妹たちも一緒に顔を見合わせて笑ったことだけを覚えています。とてもとても優しく私たちを守ってくれました。

舞台での演奏で合格点をいただくと、母が舞台裏の廊下の向こう側から走ってきました。その時、病院から慌てて会場に到着した母は、着のみ着のまま薄手のベージュのコートをとりあえず引っ掛けただけの姿だったことをなぜか鮮明に覚えています。母はその時ちょうど40歳。

今はもう沢井忠夫先生も母もおばさんもいなくなってしまいました・・・。

沢井忠夫先生の音も演奏も、完璧な超絶技巧、クール、強い、きれい・・・などということばがどれほど虚しく、生やさしいかを思い知らせる圧倒的なものでした。子供の時に先生の演奏に出遭ったことは私にとって間違いない幸運だけれど、その後今に至るまで先生の演奏以上に心を揺るがす箏の演奏には出会えないのは幸せかどうか・・(笑)。

先生の音楽には、心の底にクサビが打ち込まれるような鈍い重さがあり、悲しみがあり、色気があり、狂気がありました。

私は沢井忠夫にはなれない。と悟り、もうとっくの昔に先生を追いかけるのはやめてしまったけれど、レッスンで先生は一度も私に「こう弾きなさい。」とおっしゃったことはありませんでした。たまに「こう弾いてみてごらん。」とおっしゃるだけで、ほぼ野放しでした。私は先生の手から生まれる奇跡の音にいつだって驚いては目をパチクリ。先生のお顔より手のショットが私の脳アルバムの中には多いのです。

伝説の箏曲家として歴史上の人物になりつつある先生。

私に伝え残してくださった大切なものは技術の向こう側にある光。

そう言いつつ、自分の動画を見て、先生の演奏姿に少し似てるかも?!とちょっぴり嬉しくなったりして(笑)。

うーむ。最近、ノスタルジックになっているかな?

いえいえ、先生は私にとって過去じゃないから!

See you soon!

3011, 2020

Let's Smile!

明日からはもう師走。

依然としてコロナパンデミック収束の兆しはなく、厚い雲に覆われた空の下で生活しているような日々が続いています。

人との接触を減らし、あらゆるものに触れるたび神経質にならざるを得ず、街ゆく人々はまるで目だけがキョロキョロ動く別の生き物になったかのようです。それでも時間は同じように過ぎ、季節は移ろい、年齢を重ねていく…

冬は色違いの裏起毛のワンピース3枚を着回します。3年周期で着倒しては購入。朝起きたら頭からすっぽりとこのワンピースを被って着替え、トーストとヨーグルトのいつもの朝食。(レッスンや外出する用事がなければ一日中このスタイル。楽でいいけれど、なんだかなあ…。)

それから、練習をし、栄養のバランスが偏らないよう変わり映えのしないメニューをいつもと同じお皿に盛りつけて食事をとり、運動もしなくちゃと散歩に出かける…。

一時はお料理も工夫していたけれど、最近の生活は中途半端に逆戻り。

日々怠けているわけでもなく健康にも留意した真面目な生活。

だけど、心はなんだか浮腫んでしまって破裂しそう!

先日コンサートを聴きに出かけたら、感染防止対策で客席はピリピリしていて、見張られているようで、怖くなってリラックスできませんでした。当然の事ながら誰にも悪意はなくて、ただ不安と恐怖でみんな緊張している状態。笑顔や親切や優しさが消えてしまった…。

最近チョコレート中毒になっているなあ。と思っていたら,チョコレートの売上がものすごい勢いで伸びているとか?

そっかあ。みんな同じ状態なんだ……

しんどいね。

緊急事態宣言が出た頃に家の中はひとまず整理し,仕事もしやすい環境に整えたにもかかわらずエネルギーが湧いて来ない…。

こんな時こそやれることがあるはず!と自分を鼓舞して始めてみるものの、すぐ萎えてしまって、なんとなく引きずられて頑張っている感じ。

こんなことでどうする?と叱咤激励すれども心の目は閉じたまま。

そんな時、友人との会話の中で「英語で好きなことばは?」という話題が出ました。

私がひらめいたのは『move』でした。

そして同時に、私の心が今止まってしまっていることに気づいたのです!(心を動かす活動を開始しようと計画したばかりだというのに^^;)

固まってしまった心をわずかでも動かすものは何か探るべく自分の心を観察してみました。

きれいな花、色づいた木の葉、素敵なデザインの食器や文房具、かわいいお人形、色とりどりの布地、炊きたてのごはん、元気な野菜たち、朝カーテンを開けた時に広がる青空、人々の話し声、エレベーターで出会った赤ちゃんの笑顔、大好きな人との会話…

アートや旅は大きく心を揺さぶってくれるもの。だけど、それは非日常。

日常のリアルな生活の中で心をほんの少し動かしてくれるものは『My favorite things(大好きな物や事)』、そして、やはり行き着く先は『Love(愛)』。

心が止まってしまったら、『My favorite things』の力を借りてほんの少し心を動かしてみる。

そして、「焦らないで。大丈夫。ほんの少しでいいからね。ゆっくりね。」と呪文のように自分に言い聞かせてみる。

そうすると心はふわっと柔らかくなって、優しくなって、ぷるぷると揺れ始めます。

これが私自身の処方箋。

自分にもLoveを!

そして、笑顔と優しさをみんなで発信して行きましょう!

ささやかなリサイタルをしています。『楽』と『月夜の海』を演奏しています。ブラジルのシェンさんと静香さんが企画してくださいました。https://youtu.be/mm3M7Ef–qk

ぜひ聴いてください。

See you soon!

2211, 2020

Projeto Música no Castelo – YOKO NISHI (Koto)

コロナ禍において、ブラジルと日本の音楽家で音楽を発信し交流していこうと言う動きが生まれました。
私も参加しています。
以下、YouTubeにて音楽配信しています。
お時間のある時にぜひご覧ください!応援をよろしくお願いいたします。
西陽子ソロコンサート
https://youtu.be/mm3M7Ef–qk

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