蒸し暑い日が続きますが、東京の梅雨入りはまだ。和歌山もまだ。

風邪をひかれたり、体調を崩されている方が多いようですが、皆さん、お元気にお過ごしですか?

5月はこちらの日記の更新もできず、instagramも5月2日に投稿したきり・・・。

 

すべきことがありすぎて(というか、私の容量が小さすぎ。)脳が燃えており、その消火活動に勤しむもう一人の自分も居て、ああ、クローン人間なんて不気味である!と思っていたけれど、自分が何人もいたらどんなに助かるだろう。と、藁にも縋りたい気持ちでした。

と、なかなかに大げさです(笑)。

 

成し遂げたこと、聞いていただけますか?(またまた大げさですが・・)

 

高校生たちのための新作を一応最後まで書き上げました。もちろん、これから、実際の音を聴いてさらに修正を加えて推敲していきますが、ひとまずほっとしました。

 

何度東京の夜明けを眺めたことか・・・。

今年は四重奏曲です。昨年は七重奏曲。

一人1パートなので、部員の数で編成が自動的に決まります。

年に一度のコンクール(高校野球で甲子園を目指すように、地方大会があり、勝ち抜いて全国大会に進みます)で演奏するための作品です。

 

新作を書こうと思ったきっかけは、選曲が憂鬱になってしまったこと。

箏の作品は少ない上に、コンクールに出すための条件を満たすものはさらに限定されてしまい、結局は、否応なく4年周期くらいで同じ曲をぐるぐる回しているような感じで、言ってしまえば、そんなのつまらない。と思ったわけです。

「なかなか曲ないよねー。」と、ぶつぶつ文句ばかり言っている自分Aに、またまた登場したもう一人の自分Bが「何もしないで不満に思っているだけなんてどうなの?だったら自分で作ればいいじゃない!」とぷんぷん怒ったのでした。

でも、「ほぼ一生に一度しかないこのコンクールに私の拙い曲では申し訳ないよ。これって押しつけじゃない・・・」と、悩めるAはもじもじ・・。

 

実際、我が箏曲部を主導する部員(2、3年生)は、昨年は7名。今年は4名。部員が少ないのは最初からすでに不利であり、どんなに頑張っても大きな舞台では迫力不足になってしまいます。

 

だけど、我が箏曲部の部員たちには、強みがある!

一人一人に自立した力があり、表現力があること。

最強じゃないか!と勇ましいB。

それを熟知し、生かせるのは私しかいないではないか!(と思い込もう。)、ぶるぶるっと武者震いをしたA。

 

というわけで、

部員たちと一緒に、『新しい音楽を生み出す箏曲部』にしよう!と、新たなるパワーが湧いてきたのでした。

もはや、高校生のための新作創りは私のライフワークになり、世界一素敵な箏曲部を作るという私のサグラダファミリア並みの壮大な構想は鋭意工事中。

人数が少ないからこそできること。みんなの魅力×箏のおもしろさ。

今年は、ちょっとしたシアターピースを作りました!

・・・というか、まだまだ今原型ができたばかりですから、これからが肝心!

いつか作品を皆さんにも聴いていただきたいです。

 

高校生の譜読みの速さや表現力は本当にすごくて(もちろん卒業生がしっかりサポートしてくれていますが)、いつも驚かされます。高校生恐るべし!

だけど、ほとんどの高校生は、残念なことに、卒業と同時にやめてしまう・・・

大学に入ったらまた違うことをしたい(さもあらん)、バイトもあるし忙しい(だよね)、就職したら趣味どころではなくてクタクタです(だと思います)・・・

そういう理由も超えて、箏を弾くことは心の支えだからなんとしても続けたい。楽しくてやめられない。と思ってもらえないのは、やはり、この先にはもっと深い世界がある、もっと魅惑的な世界がある。と導くことのできない私たち箏に携わる人たちの責任でもあるように思います。

頑張らなくちゃ!

 

ちなみに、初演は8月7日、紀の川市の粉河ふるさとセンターにて。

よかったらぜひ聴きにいらしてください!

高校生たちの熱演が繰り広げられます。

 

明日につづく See you tomorrow!