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私の中のふたりの私 vol.3

2024-06-20T12:30:14+09:002024/06/20|

さて、いよいよ3回シリーズの最終回。 私の個人的な活動報告ばかりを3日間も続けて読んでいただき、恐縮しております。 本当にありがとうございます。 今日は、続けてのご報告と、最近思うこと、などをつらつらと書きました。   8月には私の教室の恒例のおさらい会があります。 私は東京と和歌山に教室があり、おさらい会は合同で行います。場所は和歌山! 東京教室生有志も和歌山に大移動。 ゲストに尺八演奏家の大萩康喜先生をお迎えし、出演者は私を含め総勢27名。 今年は、小学生が3名参加!習得のスピードが凄い。(でもね、ゆっくりでいいんだよ。楽しいのが一番!) さまざまな年代(1桁から70代までほんとに大家族なんです!)、プロアマ混在・・・でもこの日はみんな緊張しつつも楽しく「今の私」を披露するお祭りの日。 今年も賑々しく努めてまいりますので、教室を「箱推し」してくださるお客様各位、そして、もちろん「単推し」の皆様方、初めてお運びくださる皆さま、いずれも様におかれましても、8時間に及ぶマラソンコンサートではございますが、出演者一同、全身全霊、一心不乱にて熱き演奏をお届けする所存でございますので、何卒ご来場の程お願い申し上げます。   さて、話は飛びますが、最近の邦楽のコンクールやオーディションでは、曲が短くカットされること(5~10分以内)が当たり前になっています。 時間をかけてクライマックスに到達するのがその曲の魅力であったり、プロセスをいかに豊かに表現するかが肝であったりするのに、ダイジェスト版予告編みたいなもの(小説ならあらすじ?)だけで審査され、予選ならまだしも、本選や入賞者の演奏会ですらカットされたままの現状が、なんだか腑に落ちない。 作曲者の意図するところはほぼ無視されて、作品が演奏者の技術(しかも得意なところだけに編集可)の競い合いの道具になっているような気がして、やっぱり腑に落ちない。 その曲をいかに解釈し表現するかという音楽性より、いかに自分の得意なところをうまくアピールできるかということだけに焦点がずれていってしまうのでは?という疑問も残る。

私の中のふたりの私 vol.2

2024-06-19T13:16:35+09:002024/06/19|

少し前、地下鉄を利用し、車両に足を踏み入れると、立っている人も20人くらいいるのに、恐ろしく静か。 見渡してみると、みんなスマホを見て、その中の半分くらいの人はイヤホンを装着している。 みんなここにいるけど、頭も心もここにあらず。ということなんだなあ・・・。 と、思いながら、スマホを見ていない人を探してキョロキョロすると、 いた!ふたり!しかも外国の人。 お互い目を合わせてニッコリ。 きっと、今日この電車に乗り、こんな人に会った。という記憶があるのは、私たち3人だけだと思う・・・。   ブラジルなら、スマホを持っている人は狙われるから、絶対街中では取り出せないし、他の国でもここまでスマホを見ている人が多いところはないように思います。 私もつい見てしまうけれど、この状態はなんだかちょっとさみしい・・・。 私は、全く知らない人にしてもらったほんの小さな優しさや親切に救われたことが何度もあります。そして、自分ができた小さな親切もまたその日を明るく照らしてくれます。 そんなリアルな日常や偶然も楽しんで行きたいなあ。と思う日々です。   不思議と、いつも私のスケジュールは、月の後半、年の後半にイベントが詰まっている・・・。 今年も来月から下半期に突入。 海外3カ国(7、9、10月は海外にて公演)での演奏がすでに決まっており、来月はいよいよ新しいCDがリリースされます。  

私の中のふたりの私(3回シリーズ)vol.1

2024-06-18T15:14:45+09:002024/06/18|

蒸し暑い日が続きますが、東京の梅雨入りはまだ。和歌山もまだ。 風邪をひかれたり、体調を崩されている方が多いようですが、皆さん、お元気にお過ごしですか? 5月はこちらの日記の更新もできず、instagramも5月2日に投稿したきり・・・。   すべきことがありすぎて(というか、私の容量が小さすぎ。)脳が燃えており、その消火活動に勤しむもう一人の自分も居て、ああ、クローン人間なんて不気味である!と思っていたけれど、自分が何人もいたらどんなに助かるだろう。と、藁にも縋りたい気持ちでした。 と、なかなかに大げさです(笑)。   成し遂げたこと、聞いていただけますか?(またまた大げさですが・・)   高校生たちのための新作を一応最後まで書き上げました。もちろん、これから、実際の音を聴いてさらに修正を加えて推敲していきますが、ひとまずほっとしました。   何度東京の夜明けを眺めたことか・・・。 今年は四重奏曲です。昨年は七重奏曲。 一人1パートなので、部員の数で編成が自動的に決まります。 年に一度のコンクール(高校野球で甲子園を目指すように、地方大会があり、勝ち抜いて全国大会に進みます)で演奏するための作品です。   新作を書こうと思ったきっかけは、選曲が憂鬱になってしまったこと。

Instagram始めました!

2024-04-25T18:00:12+09:002024/04/25|

今年はゆっくりお花見をする時間もないまま、気がつけばもう新緑の兆しが・・・。 皆さん、お変わりありませんか?   私はついに(大げさな!笑)Instagramを始めました。還暦を記念して何か新しいことを始めよう!と考え、チャレンジすることにしました。   お誕生日のまさにその日、パーティーを開いてくれたその場で、若いお弟子さんたちの応援を得てアカウントを開設、その後デビューしました。ほとんどの人にとっては、毎日の「歯みがき」のごとく特筆すべきことではないと思いますが、SNSから全く離れたところにいた私にとっては新たな世界への1歩。もうドキドキでした! 尻込みしていたSNSですが、いろんな方たちの投稿を見て聴くことが本当に楽しい!海外の友人たちの活躍や近況がリアルタイムで体験できるのが嬉しい! 世界中でこんなにたくさんの人たちが音楽を楽しみ、新しい音楽が生まれているんだ!と、実感し、心が高鳴りました。世界の民族楽器の演奏もたくさん聴くことができて、勇気づけられました。 もしよかったら、yokonishi_kotoのフォローをお願いします。元来が不精者なので、気まぐれな投稿になると思いますが、私自身でアレンジした曲やオリジナル曲の演奏、幸せを運んでくれるものの写真(私が幸せを感じるものなので、もしかすると他の人には???かも。笑)をゆるいペースで投稿していきたいと思っています。 ぜひ覗いてみてください!   先月の日記でお伝えしていた闘病中のお弟子さんが今月旅立たれました。 今もレッスンをしていると、お三味線を持って玄関から「こんにちは。」と笑顔で入って来てくれるような気がして、ふと、ああ、もういないんだなあ。と、我に帰ります。 当たり前にそこにいた人が消えてしまうことが、私には今だに納得できないけれど、私たち人間にはまだまだわからないことがたくさんあるのだから、この現実のすぐ隣には別の世界があるという可能性を私は信じます。 彼女が3年前私の自宅の庭にこっそり植えてくれたマーガレットが、毎年すごいパワーで成長し、今年も去年の1.5倍くらいに大きくなりました。大きな楕円形で、まるでお花の宇宙船です。 たくさんの人に見てもらいたくて、Instagramにも投稿しました。 彼女亡き後、教室生のみなさんには、思い出に株分けして持ち帰ってもらうことにしました。

60代に突入しました!

2024-03-31T01:44:07+09:002024/03/30|

ようやく桜がちらほら咲き始めましたね。 皆さん、お元気にお過ごしですか?   私は、無事60回目のお誕生日、つまり、還暦を迎えることができました。 晴れてシニアの仲間入りです!   誕生日当日、38年間指導を続けている桐蔭高校箏曲部のおさらい会があり、夜には、卒業生3人からお食事会に誘ってもらっていました。 おさらい会は満員のお客様に見守られ、部員や卒業生の熱演が続き、今年も素晴らしい演奏会になりました。 その後、案内されるままにレストランに行くと、なんと!和歌山教室の皆さんがほぼ全員集合!バースデイパーティー!ゴージャスなケーキとみんなの「Happy Birthday」の歌! サプライズが凄すぎて、泣いてしまいました。ほぼ号泣です(笑)。 このパーティーは、昨年の12月ごろから計画が着々と進んでいたそうで、それから何度もレッスンがあったというのに、皆さんそんな気配は全く感じさせず!なんという一致団結ぶり! 和歌山教室と東京教室も連携していたそうで、ただただ驚くばかり! 3月9日の東京教室のミニコンサートでもケーキのサプライズがあり、お誕生日前日には、私の舞台を支えてくださっているSOGスペシャルメンバーによるすごいプレゼントをいただき、東京に戻ってきたらお友達からのプレゼントが届いていたという幸せ。 メッセージやお花もたくさんいただきました。お祝いをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。 もう、幸せすぎて・・・。 めでたくこれからはシニア割引で映画鑑賞できます(笑)

春と冬がせめぎあう日々に

2024-02-26T21:30:36+09:002024/02/26|

寒いです。でも、これが2月というものです。   2月の両国門天ホールでの体験教室「日本のコトを知っていますか」は楽しく終了しました。 3日間あると、お一人お一人の方に丁寧にアドバイスもできますし、時間をおいて練習を重ねると、短時間に詰め込むよりも頭にも身体にも浸み渡って熟成していくような気がしました。(といっても、3日間で1年分以上のことを詰め込んだ内容でしたが・・・笑) 私自身、あらためて箏についての本を一から読み直し、六段について私なりに解釈・考察し、直前までアレンジからテキスト作成などしておりましたが、新たな発見も多く、とてもいい勉強をさせていただきました。 最終日の発表会では、皆さんとても素晴らしい演奏をご披露され、お子さんクラスでは途中から付き添いだったはずのお父さんとお母さんも好奇心爆発!飛び入り参加され、賑やかな演奏会になりました。 ちょっと学校のような、合宿のような雰囲気で、すごく楽しかったです。 みんなお箏が大好きになってくれているといいなあ。   その後すぐにレッスンがあり、教室の皆さんの熱気はいつもの如く燃え盛っております。 3月9日には、東京教室生によるミニコンサートを日本橋で行います。(12:30~日本橋コレド室町3の3階 橋楽亭にて) また、和歌山教室では、今まで習った曲を忘れないために「虫干しの会」を開いたり、合奏練習をしたり、楽しみながら腕を磨こうという集まりが目白押し! どうかお運びくださいませ。(西陽子箏曲教室Instagramにてご案内しております)   私は、現在、今年後半にあるCD発売記念コンサートの企画書や準備、秋にある海外公演の打合せや編曲をしながら、新作にとりかかっています(まだほぼ構想のみ)。今年前半は、熱血指導しつつ、勉強や思索、編曲や作曲に集中したいと思っています。   以前、「アート」って一言で言うと何でしょう?という質問を受けたことがあって、その時私は「鏡」だと答えました。

2024年開幕です

2024-01-28T15:37:47+09:002024/01/28|

寒中お見舞い申し上げます。 元旦から大きな災害や事故が続き、おめでとう。という言葉を発することに躊躇してしまう年明けでした。 犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。そして、被害に遭われ今も不自由な生活をされている方々に心からお見舞い申し上げます。 時間を追うごとに地震や津波の凄まじさを思い知り、そこにいた方々がどんなに恐ろしい思いをし、そして、今どんな思いで日々を過ごされているか、想像は到底追いつきません。 ほんのほんの小さなことしかできないけれど、それでも、ほんのほんの少しの力になれるかもしれないから、私にできることをしようと思います。   高校時代の同級生による還暦同窓会に参加しました。 当然ながら、みんな年相応に変化はあるものの、声はほとんど変わらない。 話をしていると、忘れていた高校時代の日々が懐かしく思い出され、その上、今になって知った事実もありました。 クラスの中で実はいろんなことが起こっていたなんてちょっぴり青春ミステリー小説のようでしょう?笑 お世話になった音楽の先生は90歳になられ、さらに、今も市民合唱団で指揮をされているとのこと。私なんてまだまだ若輩者です。と頭を垂れたのでした。 肩の力が抜けて、穏やかに、ただ「会えた」ということのピュアな喜びに包まれた同窓会でした。   今年の私の音楽活動も大枠はほぼ決まっています。 演奏活動は、新しくリリースするCDの発売記念コンサートツアー(ブラジルと日本)、そして、海外での演奏があります(確定したらお知らせします。)   創作活動は、今年も高校生たちのための新作と海外公演のための新作を少なくとも3曲は作りたいと思います。(少ない?笑。すごく時間がかかるのでこれが私の限界かと・・・)

ありがとうございました。そして、よいお年を!

2024-01-01T00:03:42+09:002023/12/31|

ついに今年もあと1時間余りとなりました。 クリスマスイブの頃から少しずつこの文章を書きながら、修正を重ねているうちに大晦日になってしまいました。 相変わらずです・・・^^;   12月12日、今年最後のコンサートとライブレコーディング『KOTO BRASIL ~箏とブラジル音楽の出会い~』が終了しました。コンサートにご来場いただきました皆様、応援してくださいました皆様、そして、共演してくださった方々やスタッフのみなさんに心から御礼申し上げます。   この日、来年リリースするCDのレコーディングも無事終了。サンパウロでの音源も含め、全曲の録音が終わりました。 サンパウロでも、ほとんどが、東京と同様、ライブ録音のように、即興を含むいわゆる一発録り。 普通なら緊張でガチガチになってしまうはずが、不思議と力が抜けて、楽しく録音できました。 自分で言うのもなんですが・・・本当に素敵な曲ばかりなので、ぜひぜひみなさんにお聴きいただきたいです!   今年後半は、ともかく休む間もなく全速力で駆け抜けました。 コロナ感染で途中倒れながらも、作曲・演奏・録音・指導に、まさに全身全霊、集中しました。(いつもはどうなの?笑) もちろん完璧というわけではありませんが、失敗したことも含め、自分の歩む方向がはっきり見えて、やっぱりこの道を進んでいけばいいんだ。という確信を得たような気持ちです。  

ブラジルから帰国しました!

2023-11-04T11:26:13+09:002023/11/03|

毎回、文章の始まりはいつも「ごめんなさい」・・・で、今回もまた久々の更新となり、なんとも面目ない限りです。   まずは、これまでのご報告を。 8月、桐蔭高校箏曲部のために作った新作完成!タイトルは「十五夜の森」。(8月7日和歌山城ホールにて初演) 部員7名のための七重奏曲。 学校の行事予定があり、私はほとんど東京にいるため、直接のレッスンはなかなかできず、顧問の先生に何度も動画を送ってもらい、演奏を聴いては改訂を重ね、完成したのは約2週間前。全員が別のパートで、しかも、記譜は細かく、変拍子を多用、譜面を読むだけでも面倒な曲に真摯に向き合い、練習し、本番ではなんと!暗譜で演奏してくれました。 高校生たちと、意見やアイデアの交換を行い、作品を作り上げていく作業は刺激的で楽しいものでした。そして、イメージを伝えると、演奏はどんどん変わっていき、本番の演奏は、ものすごい熱気に溢れていて、私はただただ胸がいっぱいになって涙がこぼれました。 コンクールという枠にとらわれず、「新しい音楽を生み出す」私と箏曲部の新たな挑戦! みなさん、本当にありがとう。 そして、必ずや再演いたします!   その後、実は、8月末に行われた恒例の教室の演奏会の直後に、新型コロナウィルスに感染してしまいました。発熱と焼けるような喉の痛みの他に、私は味覚過敏になってしまい、塩辛さも甘さも極端で本来の味はわからなくなってしまうような症状があり、和歌山の自宅にこもらざるを得ない事態に・・・。 9月はリハーサルと本番が続いていたのでどうなることかと思いましたが、奇跡的にスケジュールの調整ができ、無事演奏を行うことができました。 本当にギリギリのタイミングでした。 今はすっかり良くなりましたが、コロナの後遺症か?花粉アレルギーか?喉のイガイガが、最近ちょっぴり気になっております。   そして、構想1年!新作「ゴッホへの手紙」を完成!

夏来たるらし白妙の

2023-06-20T14:39:04+09:002023/06/20|

春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたる天の香具山   あっという間に春が過ぎ、気がつけば初夏も過ぎ、梅雨入り。 この歌は、青空の下、真っ白で気持ちのよい衣が風に靡いている様子が目に浮かんで、とても爽やかで、梅雨時ではありますが、心なしか涼しくも感じられます。   更新をこんなにも怠ってしまって・・・ 訪ねてくださった皆さん、留守にしていてごめんなさい。   3月から今までの間には、クローズドなコンサートがいくつかあり、東京教室の春のミニ演奏会があり、記念すべき出来事といえば、桐蔭高校箏曲部の指導を37年間勤めたことに対して、桐蔭高校同窓会から感謝状をいただきました。 37年間・・・自分自身が高校生だった年数を足すと40年も桐蔭高校に通っている計算に!!! いやはや、自分自身はずっと変わらないつもりでいるのに、周りはどんどん変わっていく、まるで窓外の景色を眺めながら列車に乗っているような気分で、気がつけばこんなに時間が経っていたという感じです。 浦島太郎の物語も、子供の頃は、なるほど、おとぎ話でしたが、今は、なかなか、これは現実だ。と実感します。   現在、作曲に力を注いでおります。 練習をし、本を読み、音楽を聴き、映画を観て、作曲をするともう1日は、めいっぱい。 作曲を始めると時間を忘れてしまうので、夜が更けるどころか、気がつけば空が白み始めているということもしょっちゅうで、その度に、生活を反省する始末。 しかも、夜にひとり興奮してどんどん筆が進んだ時に限って、次の日にボツになること、あまたありけり。

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