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師匠の教え

2021-04-24T15:50:54+09:004月 2021|

最近、NHKオンデマンドで2007年10月〜2008年3月に放映された連続テレビ小説「ちりとてちん」を観ることにはまっています。上方落語の落語家を目指す女性の物語なのですが、毎回爆笑したり、号泣したり・・。伝統芸能の継承、師弟関係、舞台は関西、など私自身の生活とかぶる部分も多く、さらに私の師匠・沢井忠夫先生との思い出も重なって、夢中になって観てしまいます。 もちろん落語の演目がたくさん出てくるのですが、手ぬぐいと扇子だけであんなにいろんなことを表現できるなんて本当にすごい!そして、絶妙の間合い。役によって声色が違って、スピードが違って、一人で何役も瞬時に演じ分け、絶妙の間合いで笑いが生まれる! 究極にシンプルで、さまざまな見立てや工夫を加え、空間と時間をデザインし、お客さまの想像力をかき立て、豊かな世界が生まれる。 これぞ日本の素晴らしき芸術!と思わずにはいられません。   ドラマには個性豊かな弟子たちが登場し、師匠もまたけして完璧ではなく弱い面を持った一人の人間として描かれています。 欠点や弱さが不思議なことに、その人の魅力となり、個性となっていくのです。 なし得ないもの、こぼれ落ちるもの、欠けているもの、それは本人にとっては目を背けたいものであったり切り捨ててしまいたいものであったりするけれど、そこにこそ自分の本質が眠っていて、愛すべきものなのかもしれない。とドラマを観ていて感じるのです。   とはいえ、完璧であることは神の領域で到達できないとわかっていても憧れ追いかけたくなります。 そもそも「完璧」って何?という話ですが・・・。 沢井先生は、私にとっては完璧でまさに神の領域にいらしたけれど、先生は先生にしか見えない神の領域を追いかけていらしたのだろうと思います。   先生が私に伝え、残してくださった大切なことは何だろう?と考えます。 音楽に対して、子供のように無心で無邪気で純粋であれ。正直で真摯であれ。そして、音楽は自由で楽しいものだ。ということだと今は思っています。   次回は、海外へ演奏に出かけたときのお噺など、一席おつきあいをお願いいたします(笑)。

新たな展開

2021-04-08T03:17:29+09:004月 2021|

桜はもう散ってしまいましたが、足元を見れば街のあちこちに色とりどりの可愛らしいお花が揺れています。   4月4日、延期になっていた東京教室の第1回お弾き初め会を無事開催することができました。場所は日本橋のど真ん中でありながら、別世界のようにとても落ち着いた広い和室。まだまだ安心できない状況であることから、出演者5名お客さま5名のクローズドでの演奏会となりましたが、 出演者の衣装は基本的に着物としたので春らしく華やいだ雰囲気になり、家族的で寛いだいい時間を過ごすことができました。   私の教室では、毎年8月に和歌山で教室生全員が集う「おさらい会」が行われます。東京教室生は和歌山に移動しての参加。お客さまは、固定ファンの方も大勢いて150名くらい毎回ご来場いただいています。 3月か4月に曲が決まり、和歌山教室では個人練習や合奏練習を積んで8月の上旬に全員揃っての公開レッスン、そして、前日リハーサル、本番、というスケジュール。一方、東京教室は参加人数の関係からも合奏曲が少なく、リハーサルで合流となるため、個人個人の熱気は高まるもののちょっぴりさみしい・・。 おさらい会は、皆さんそれぞれにとってかなりハードルの高い曲が課題曲となります。ですから、本番が近づくにつれ熱量はうなぎ上り。1日のレッスンが終わった後もレッスン室は熱気がこもったまま、息苦しいくらいです(笑)。 そして、当日の緊張感は気を失わんばかりですが、皆さんの演奏は堂々としていて素晴らしい!12時開演18時過ぎに終演という約6時間に及ぶ演奏会にもかかわらず、次はどんな演奏だろう?と思うと途中で帰れなくなってしまったというお客さまの声もたくさんいただいています。   昨年末、何もかもめいっぱいの「おさらい会」とは別に、気楽に楽しむことを目的とした会を開こうという企画が持ち上がり、図らずもこの状況下、和歌山と東京でこの新しい企画が実現することとなりました。和歌山ではこれまで習った曲を蔵出しして合奏を楽しもうという「虫干しの会」、東京では東京教室生が集まって交流し、家族やお友達にも聴いてもらおうという「お弾き初め会」を開催することとなりました。 どちらの演奏会も、中心になって支えてくれたのは「西陽子箏曲教室マダムチーム」とも言うべき、50代以上のスーパーマダムの皆さん。 気配りは隅々まで行き届いていて、なおかつ、「やってるぞー」感がなくて、ナチュラルでさりげない。これぞホスピタリティーの真髄! 気楽に参加するためには突然の変更も受け入れることが大前提ですが、何が起きても動じることなく臨機応変に落ち着いて対応される柔軟性と対応力にも脱帽! 以前にも書きましたが、おさらい会の感染対策では、彼女たちが本領を発揮してくれたおかげで中止することもなく開催することができました。子育て、お仕事、介護、ご自身の病気などさまざまなご苦労から得たスキルはやはりスペシャルなものです。 そして、もちろんおしゃれは忘れない。これぞマダムスピリットですね!  

新しい毎日と新しい挑戦

2021-04-01T10:52:19+09:003月 2021|

第1回『poetic』コンサートを終えてから2週間以上が過ぎ、無事終了したことをご報告いたします。 雷鳴轟く悪天候の中ご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました。中央線は一時運転を見合わせていたようで、辿り着けるかどうか心配だった・・と後から伺い、そんなことになっているとは夢にも思わず、ただただ恐縮する気持ちと感謝の気持ちでいっぱいでした。 私にとってのパワースポット・今回の会場となったカフェ『BUTTERFLY effect』はいつも通りさわやかで清々しい空気が流れていて、お客さまのあたたかさに見守られながら、パフォーマンスをさせていただきました。演奏の合間には、自分の思いや考えていることを素直にお話させていただくこともできました。   3月27日は私が指導している和歌山県立桐蔭高校箏曲部のおさらい会でした。昨年は残念ながら新型コロナウィルスの感染状況がひどくなっていく時期でしたので開催できませんでした。34年間途切れることなく続いてきたおさらい会の危機!今年も無理か?と思われましたが、部員たちの熱意、OBOGたちの熱い支援に顧問の先生が立ち上がってくださり、教頭先生をはじめ学校や県の施設を巻き込み、実現する運びとなりました。密状態を避けるため毎年行われる校内の和室を飛び出しホールを借りて行うという顧問の先生のアイデアで、なんと!いつもより盛大で立派な演奏会となったのでした(もちろん非公開でお客様は身内に限定されましたが)。舞台には、お花屋さんの応援の気持ちがいっぱい込められた本当に素敵で豪華なお花! クラブの練習時間はままならず、レッスンもOGにほぼお任せ状態で、私がレッスンしたのは本番の5日前。まだまだ通るのがやっと?だったり、テンポが遅すぎてすごく長ーい曲になっていたり…それでも高校生パワー恐るべし!レッスンしながらどんどん変化し、本番はものすごく成長していました。 「ちゃんと弾こう。なんて思わずに、本番もその直前の演奏より成長した演奏をしようと思うこと!諦めないで!」 みんな見事な素晴らしい演奏でした。 卒業生も受験を終えて、練習する時間などほとんどなかったというのに、さすがのクールな演奏でした。昨年、直前まで準備していたおさらい会が中止になったことをただ悔やむだけではなく、出演を申し出てくれて、後輩たちに箏の技術だけではない多くのことをその行動で残してくれました。 OGチームは演奏家や指導者として活躍している3人の演奏。もちろん音楽的に繊細で大胆で冴えた演奏でした。 舞台のセッティングも全て部員たちで行うというスタイル。みんなテキパキと動きました。お互いにリスペクトし、信頼し、自分で考えて行動する。そのスタイルはずっと継承されています。困難を乗り越えようという情熱と知恵が、強い結束を生み新しい展開をもたらした感動的な演奏会になりました。   高校生たちの成長のスピードには圧倒されるばかりです。 若い人たちには、「何でもチャレンジすべき!自分の可能性を自分で限定しないで!」といつも言っています。 私も若い頃は、ともかくどんなことでも吸収したいと思って何でもチャレンジしました。無理かもしれないと思ってもとりあえずは飛び込んでみる!それが思いがけないチャンスになって新しい世界を開いてくれることもありましたし、直接的ではなくても自分の表現の幅を広げてくれました。失敗もいっぱいあったけれど、それも全て自分の肥やしになりました。一瞬は落ち込んでも立ち直りが早いのは若さの特権。「失敗しても大丈夫!失敗を恐れて躊躇するのはもったいない!」というのは、経験を積んだ年長者だからこそ贈ることのできるエールですから。 ある年齢まで来ると技術や知識など何かを得て成長していくパワーとスピードは減退していくけれど、人間としての成長は止まることなくむしろ加速する可能性を秘めているように思います。成長が止まった時に熟する?

開催します!

2021-07-07T00:15:41+09:003月 2021|

『poetic 』いよいよ明日となりました。感染対策をしっかり行い、開催いたします! ただいま、練習と準備の最終チェックを行っている最中です。天気予報をみてみると、明日は雨の確率100%となっており…(雨の曲を作ったからかな?などと思いつつ)お運びいただく皆さまには足元が悪くなってしまいそうで恐縮です。どうかお気をつけていらしてください。 楽しみにお待ちしております! See you soon!  

『poetic』SOLD OUT!ありがとうございました!

2021-03-10T15:16:02+09:002月 2021|

1月のイベントが全てキャンセルになり、2月1日の和歌山・吹上小学校でのおはなしの会も当然中止だろうと思っていたら、なんと!予定通り行われるとのこと。『ハープをひくハチとネズミとゴキブリ』の初演は無事終了しました。初めて聴くおはなしを、語り(語りは上甲ひとみさん)と音楽で聴くのは情報量が多すぎて混乱したのでは…という心配をよそに子供達は驚くほどよく見て聴いてくれていました。 このような状況なので、全員マスク着用、演奏前後のおはなしも質問コーナーも無し。それでも、子供達が書いてくれた感想文は好奇心と発見に満ちていて、逆に私の方が励まされたような気持ちでした。 ありがとう!皆さん!   その後のレッスン期間は、目の血管が切れたり、腰痛と股関節痛を発症するなど不調が続きました。職業病とも言える身体の歪みと加齢による筋力の衰えが大きな原因。おおごとではないけれど「やっぱり年だなあ…」としょんぼり。でも、思い返してみたら、春先はいつもこんな風…と自分を励ましてみたりして…。昔は永遠に休まず箏を弾き続けられるんじゃないか。と思っていましたが、今は休憩大事(笑)。現在、整骨院の先生とピラティスの先生に相談しながら、自分の身体を感じて知ることを学び中。 そうは言っても、合奏していると楽しくて痛みも何もかも忘れてしまうから、人間の脳や身体は本当に不思議です。   レッスンでは、私の弾いたことのない曲を指導することもあります。五線譜を見て、そこからいろんなことを読み取って行く。作曲家が何を意図しているのか、それを想像して音にしていくのは本当に楽しい作業です。私はこのプロセスが楽しくてたまらない。だから、初演をすることは大好きです。 沢井先生は私にずっと、「自分が弾く前に他の人の録音を聴かないように。」とおっしゃっていました。なので、大学に入ってみんなが曲を与えられてすぐに音源を探すことに驚きました。さしずめ今ならまずはYouTubeを検索!でしょうか? 古典は口伝で受け継がれたものですから、楽譜より録音を聴く方がいいのかもしれませんが、私はどんな曲もまっさらの状態で自分の想像力を働かせて曲を完成させて行くことが何より楽しく好きです。一度誰かの演奏を聴いてしまうと、よほどの切り替え力がない限り全く影響されずにいることは難しいし、一から楽譜を読み込むことが面倒になってしまう…それは音楽を作る悦びの多くを失っているような気がしてもったいない…。   来る3月13日の西陽子箏コンサート「poetic」おかげさまで完売いたしました!お申込ありがとうございました。 新作は完成間近(ってまだ完成してないの⁉︎^^;)。作曲は、お手紙同様、夜中にひとりでエキサイトしても、次の日の朝もう一度弾いてみると、なんだ?これは?と思うことばかりで、また削って作り直して、時には捨てて、この繰り返しをひたすら続けて本当に少しずつ積み重ねていくのみ。 コード進行や対位法や和声を少し勉強したけれど、箏という楽器に当てはめると何か違和感を感じてしまう…。もっと深く勉強すれば違うものが見えてくるのだと思いますが、そこは私の能力では追いつかないので、私は演奏家として楽器からアプローチする方法で曲を作ろうと決めました。 昨年、新型コロナウィルスの感染が深刻になる直前、長崎の五島列島をひとりで旅しました。そこで見た教会やマリア様の像に深い感銘を受けました。大きく立派な教会もあるけれど普通の民家にしか見えない教会もある。ヨーロッパで見たお顔に似ているマリア像もあれば、日本の優しいお母さんみたいなマリア像もある。でも、どれも尊く、あたたかく、跪かずにはいられない敬虔な光を放っていました。鉄川与助が中心となって建築された作品群だけれど、そこに関わったたくさんの職人さんたちの工夫とひたすらに祈りを捧げた人たちの夢が心に迫ってきました。 経験と感覚だけを頼りに手探りで曲を作っていると、自信がなくなって、諦めて、無難に体裁よくまとめる方向に流されそうになります。 そんな時は、五島列島の教会を思い出すんです。ものを作ろうとするときに一番大切なことを教えてもらっている気がします。

ありがとうございました。そして、よいお年を!

2021-01-03T14:50:46+09:0012月 2020|

今は大晦日の夜。 さっきまで海の見えるとある場所でこもって練習や作曲をしていました。テレビもなく、Wifiもない環境。あるのは海と空と鳥の声・・・かな。 来年1月31日和歌山市民図書館にて行われるイベント『箏が奏でるアイルランドの昔話』。上甲ひとみさんの語りに私が音楽をつけます。 お話のタイトルは『ハープをひくハチとネズミとゴキブリ』。ハチもネズミもゴキブリも、私たちにとってすごく苦手な動物ですよね。でも、お話を読んで、さらに曲を作っていると、かわいくてたまらなくなってくるのです。それは結局、人間の身勝手、罪深さなのですが…。 お話はあくまでも明るく愉快! お楽しみに!   もうすぐ終わろうとしている2020年。 世界中の誰ひとりこんな年になることを予想できませんでした。そして、例外なく世界中の全ての人が今もこの災禍の下で不安な日々を送っています。 それゆえに、感謝の気持ち、そして、人とのつながりの大切さをなおさら強く感じた一年になりました。   生きていくこと、そして、音楽のちから。って何だろう?   ひとりができることは本当に小さくささやか。 でも、それは無力じゃない。 ほんの少しの優しさを誰かのために。  

沢井忠夫先生との出会い

2020-12-07T13:33:41+09:0012月 2020|

沢井忠夫先生の演奏を初めて聴いたのは小学校3年生(8歳)の時。その瞬間に私の歩む道が決まりました。 私は4歳の頃から箏は習っていたものの小学生になるとクラシック音楽に魅力を感じるようになり、小学2年生からはピアノに夢中でした。 その頃、和歌山で箏の手ほどきをしてくださった赤羽多美代先生は、新しい曲を習得すべく大阪まで沢井忠夫先生のレッスンに通われるようになりました。そして、1972年、初めて沢井忠夫先生(当時35歳)が和歌山のおさらい会にご出演され、特別演奏をされました。 『水面(みずも)』を一恵先生と演奏されたと記憶しています。目の覚めるようなドライブ感と圧倒的な音の力に私は感動というよりむしろ衝撃を受けました。 驚いてなんだか全てが止まってしまったように感じました。 あの楽器からこんな音が出るなんて!こんな世界があるなんて! 「連れて行かれた」感じでした。 そのうち、東京芸大に行きたいと思うようになりました。先生が歩んだ道を私も歩みたかった…。箏の演奏家になって世界中で演奏するというのが私の夢になりました。 先生は当時、子供は教えないという方針でレッスンされていましたが、無理を承知で母と赤羽先生が先生に頼み込んでくれました。忠夫先生が出された条件は「次回のおさらい会の舞台をオーディションとし、レッスンを受ける資格があるかどうか判断する。レッスンをするとしてもけして子供扱いはしない。」という2点でした。 小学6年生(11歳)のおさらい会。前日の夜、「明日はいよいよ運命が決まる!」と緊張して寝床に入ると、突然電話があり、父が大阪で転倒し救急病院に搬送されたとのこと。母は「どうしてこんな時に…。」と泣きそうになりながら、慌てて着替え、私たち姉妹3人を近所のおばさんに託して走って飛び出して行きました。 あまりにバタバタしていたので、それから演奏までどんな風に過ごしたかは思い出せません。ただ、おばさんが朝食にあたたかいミルクコーヒーを挿れてくれたのだけれど、お砂糖と塩を入れ間違ったらしく、たまらなくしょっぱくて、妹たちも一緒に顔を見合わせて笑ったことだけを覚えています。とてもとても優しく私たちを守ってくれました。 舞台での演奏で合格点をいただくと、母が舞台裏の廊下の向こう側から走ってきました。その時、病院から慌てて会場に到着した母は、着のみ着のまま薄手のベージュのコートをとりあえず引っ掛けただけの姿だったことをなぜか鮮明に覚えています。母はその時ちょうど40歳。 今はもう沢井忠夫先生も母もおばさんもいなくなってしまいました・・・。 沢井忠夫先生の音も演奏も、完璧な超絶技巧、クール、強い、きれい・・・などということばがどれほど虚しく、生やさしいかを思い知らせる圧倒的なものでした。子供の時に先生の演奏に出遭ったことは私にとって間違いない幸運だけれど、その後今に至るまで先生の演奏以上に心を揺るがす箏の演奏には出会えないのは幸せかどうか・・(笑)。 先生の音楽には、心の底にクサビが打ち込まれるような鈍い重さがあり、悲しみがあり、色気があり、狂気がありました。 私は沢井忠夫にはなれない。と悟り、もうとっくの昔に先生を追いかけるのはやめてしまったけれど、レッスンで先生は一度も私に「こう弾きなさい。」とおっしゃったことはありませんでした。たまに「こう弾いてみてごらん。」とおっしゃるだけで、ほぼ野放しでした。私は先生の手から生まれる奇跡の音にいつだって驚いては目をパチクリ。先生のお顔より手のショットが私の脳アルバムの中には多いのです。 伝説の箏曲家として歴史上の人物になりつつある先生。

Let's Smile!

2020-11-30T18:25:14+09:0011月 2020|

明日からはもう師走。 依然としてコロナパンデミック収束の兆しはなく、厚い雲に覆われた空の下で生活しているような日々が続いています。 人との接触を減らし、あらゆるものに触れるたび神経質にならざるを得ず、街ゆく人々はまるで目だけがキョロキョロ動く別の生き物になったかのようです。それでも時間は同じように過ぎ、季節は移ろい、年齢を重ねていく… 冬は色違いの裏起毛のワンピース3枚を着回します。3年周期で着倒しては購入。朝起きたら頭からすっぽりとこのワンピースを被って着替え、トーストとヨーグルトのいつもの朝食。(レッスンや外出する用事がなければ一日中このスタイル。楽でいいけれど、なんだかなあ…。) それから、練習をし、栄養のバランスが偏らないよう変わり映えのしないメニューをいつもと同じお皿に盛りつけて食事をとり、運動もしなくちゃと散歩に出かける…。 一時はお料理も工夫していたけれど、最近の生活は中途半端に逆戻り。 日々怠けているわけでもなく健康にも留意した真面目な生活。 だけど、心はなんだか浮腫んでしまって破裂しそう! 先日コンサートを聴きに出かけたら、感染防止対策で客席はピリピリしていて、見張られているようで、怖くなってリラックスできませんでした。当然の事ながら誰にも悪意はなくて、ただ不安と恐怖でみんな緊張している状態。笑顔や親切や優しさが消えてしまった…。 最近チョコレート中毒になっているなあ。と思っていたら,チョコレートの売上がものすごい勢いで伸びているとか? そっかあ。みんな同じ状態なんだ…… しんどいね。 緊急事態宣言が出た頃に家の中はひとまず整理し,仕事もしやすい環境に整えたにもかかわらずエネルギーが湧いて来ない…。 こんな時こそやれることがあるはず!と自分を鼓舞して始めてみるものの、すぐ萎えてしまって、なんとなく引きずられて頑張っている感じ。 こんなことでどうする?と叱咤激励すれども心の目は閉じたまま。 そんな時、友人との会話の中で「英語で好きなことばは?」という話題が出ました。 私がひらめいたのは『move』でした。

2021年に向けて

2020-11-15T23:13:00+09:0011月 2020|

前回の更新から2週間が経ちました。日曜日に更新!ということを意識しているわけではないのだけれど、なぜか書きたくなるのは日曜日の夜…。 「波の出会い」ついに私たちの演奏がアップされましたので、ご覧ください!https://youtu.be/2q1gA7ZHKnU ここのところは来年からスタートさせる新しい活動のために動いていました。18歳で上京してから住んだ街は、浦和、野方、桜台、小竹向原、江古田、北鎌倉、日本橋蛎殻町…そして、ようやく日本橋人形町に落ち着きました。 ここの街に根づいた活動を始めようと思っています。和歌山では地元と直結した活動をしてきましたが、東京では音楽や仕事で人と繋がっていても街とのつながりはほとんどありませんでした。 でも、やっぱり自分の住む街を愛したいし、『生活』したい! SNSで誰もが世界中と繋がることのできる時代に自分の足で歩ける範囲から始める活動って? オンライン化が加速している今の時代に逆行する活動になりそうな予感(^_^;)。 いいんです!今どきのものでなくても。時代錯誤であっても。 『感じる』こと 『心を動かす』こと 私の喜びも楽しみも幸せはここにあって、音楽で伝えたいこともこれが全て。 ささやかだけれど、ぎゅっと詰まった音楽会。 これが活動の大まかなコンセプトです。 ニュースを見ていたら、「50歳以上の高齢者は…」と。 えっ!? 私、高齢者なの?(愕然) まあ、だからこそ開き直れることもありますよね?^^; See

波の出会い ENCONTRO NAS ONDAS

2020-11-01T23:40:00+09:0011月 2020|

今日から11月。ここのところの朝晩の冷え込みは、秋から冬へと移りゆく季節を実感させてくれます。 昨日は、ビルの谷間から見る空の小ささを感じながら、お月さまを探しに近所を散策。ブルームーンの月光浴を楽しみました。 今年もあと2ヶ月。新型コロナウィルスに塗りつぶされたままの1年か…と早くも一年を振り返り、今年は歴史の転換点になるのだろうか?と思ったりしました。 最近、憧れの南部鉄瓶を購入。ガスコンロではちょっぴり味気ないものの鉄瓶で沸かしたお湯はとろっとしていて、なんとも美味しい!このお湯で淹れる京都・一保堂茶舗のいり番茶をいただく時が最高に幸せ。スモーキーな香りに包まれるとすごく気持ちが落ち着いて安らぎます。 そして、また素敵なカフェを1軒見つけ、さらに小さなお惣菜(おばんざい)屋さんを発見。あ〜、またこれでごはん作りをサボってしまいそう…。 先日ブラジルに送った動画がいよいよ配信されます。 その予告動画がアップされていますので、ぜひご覧ください。https://youtu.be/vybFi4BpGyg 私とブラジルのミュージシャンの方々との共演は11月5日(木)21:00より配信されます。配信スケジュールは以下です。 https://sinosnafloresta.com/2020-11-encontro-nas-ondas-jp/ ブラジルは大好きな国。 おおらかで優しくて包容力があって、小さなことを気にしていると「それってそんなに大事なこと?」と笑顔が語りかけてくれるような国。 ニューヨークで出会ったピアニストがブラジル音楽のコード進行は複雑すぎて得体が知れないと言っていたけれど、いろんな要素が複雑に混じっているから大抵の音を許容できてしまうのかな?それとも根底にいろんな民族の音楽があって、それらが自然にミックスして溶け合っているから、どんな音も違和感がないのかな? 今回アップされる動画ではブラジルのショーロという音楽を共演しています。 箏の部分は私が編曲しているのですけれど、きれいにハモろうとすると逆にちぐはぐで、不協和音だったり変なフレーズだったりする方がスパイシーで箏も音楽全体も生きてくるような気がします。 こんな素敵な機会を作ってくださったプロデューサーの鈴森静香さんとシェン・響盟・リベイロさんに心から感謝です。 是非是非お聴きくださいね! See

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