ついに大晦日。2022年もあと数時間となりました。

大晦日(大みそか)は大つごもりとも言い、そういえば樋口一葉の短編小説に「大つごもり」というのがあったはず。と思いつき、読みました。

旧仮名遣いで書かれているので読み方が正しいのかどうかもわからないままでしたが、胸を締めつけられる思いがしました。偶然なのか故意なのか謎が残ったままの結末が余韻となって心に長く響いています。

 

2022年、今年も大勢の方に支えていただき、幸せな一年を過ごすことができました。

感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

今年は私の教室の第30回記念演奏会を賑々しく華やかに開くことができました。

準備は大変でしたが、それゆえに喜びは大きく、教室生全員のチームワークもさらに強くなりました。応援してくださいました皆さま、サポートしてくださったスタッフの皆さま、さまざまな方面でご協力してくださった皆様に心から御礼申し上げます。

 

さて、来年は・・・。

私は、今回の記念演奏会を節目として、今後は自分の音楽活動の「作曲」の部分に特に注力していきたいと思っています。

そのために学びたいことは山ほどあり、また、ただでさえ専門的な勉強をしたことがない私にとっては作曲に途方もないくらいの時間が必要です。

本も読みたい、映画や舞台も観たい、世界中の文化に触れたい、いろんなアートを体験し、いろんな音楽をじっくり聴きたい・・・ああ、どれだけ時間があっても足りないなあ。と、溜息が出ます。多くのことをインプットし、作品としてアウトプットしていきたい。

そして、時間をかけて作品を作りたい。

そう思っています。

 

箏の可能性をもっと拓きたい、魅力をもっと伝えたい・・・。

表現したい気持ちは溢れるほどにあるのに、それが伝えきれないもどかしさに、真正面から向き合っていこうと思います。

自分に才能があるとは思わないけれど、心から尊敬する作曲家のお二人が私の作品に対してかけてくださった言葉が新しい道へ踏み出す勇気を与えてくれました。

私にとって、それは大きな励みであり、支えであり、拠り所です。

 

昔使っていた楽譜を取り出してレッスンをすると、沢井忠夫先生が直接書いてくださった書き込みが目に飛び込んできます。

子供の頃、受験の時・・・その筆跡を見て、先生が熱心に温かく教え、導き、伝えてくださったことを思い出し、胸が熱くなります。

来年は、先生が亡くなられた年齢と同じ年齢になる私。

未だ迷い、確かなものを掴めないでもがいているけれど、生きているうちに少しは何かわかるのだろうか?

と、そんなことを思いつつ、来年もチャレンジします!

 

皆さまの2023年が健康に恵まれ、幸多き年になりますように。

そして、来年も皆さまと一緒に楽しい時を刻むことができますように。と、祈りながら除夜の鐘を聞くことといたします。

See you soon!