2022年11月12日(土)日本橋公会堂にて行われた私たちの教室の演奏会にご来場いただきました皆さま、また、ご支援いただきました皆さまに心から感謝申し上げます。

お礼を申し上げるのが遅くなり、大変失礼いたしました。

 

今年1年は、『祝祭』和歌山・東京公演で明け暮れたという感じで、終わった後はもう燃え尽きてしまい、魂が抜けたようで、まさに抜け殻!

干からびて、何もかもが頭も心も素通りしてしまい、自分の存在が消えて、透明人間になったようでした。

でも、お客様から、途中で帰ろうと思ったけど最後までつい聴いてしまって、気がついたらお尻が痛かった(笑)とか、ともかく全部楽しかった、とか、嬉しいご感想をいただき、本当に幸せで、もう初冬だと言うのに、心はぽかぽか温かいのです。

 

教室生の皆さんは大熱演。やっぱり予想通り本番に強かった(笑)。

みんな楽しそうだったけど、あなたが一番楽しそうだった。と、言われてしまった私。

実際、私はすごーーく楽しかった。どの曲もどんな音楽も、どの瞬間も、どの人も、みんな愛してるよー!という気持ちでした。

ブラジル音楽で私の大好きな『I love you, You love me』という曲を演奏しましたが、その通りAmor(愛)に溢れた時間でした。

 

最後のファッションショーでは、出演者もスタッフも異国の人になり(笑)、花道をランウェイに見立てて、みんな歩きました。私は司会をしたので、残念ながら歩けませんでしたが、みんな胸を張って堂々と、笑顔で、時にはポーズを取ったり、くるりと回転したり・・・「えーっ?みんな「恥ずかしい」って言ってなかったっけ?」と私はビックリ!

これがお客様にも大好評で、時には爆笑を誘う場面もあり、フィナーレにふさわしく、みんなはじけて、賑やかに華やかに盛り上がりました。

 

ブラジル色満載のチャリティーショップも、ブラジルチームがすごく力を入れてくださり、本格的なショップになりました。

家族、友人は元より、ご近所さん、友達の友達、の友達?くらいまでどんどんスタッフに巻き込むことになり、東京公演に関わった演奏者&スタッフは総勢50名。

本番は、時に目の回るような忙しなさではあったものの、明るい雰囲気に満ちていました。(舞台裏は修羅場だったかも・・・^^;)

 

全力投球。

一蓮托生。

 

感謝感謝感謝・・・いくつ連ねても足りません。

感謝と幸せと、充足感と、生きていることの喜びと、それらがまるで雨のひとしずくのようにぽとりぽとりと落ちて溜まり、空っぽになったと思っていた心のビーカーをいつの間にか満たしていたのでした。

 

30年は、長いようであっという間。

今回は、友達、ご縁の会った人たちとの10年以上ぶりの嬉しい再会もありました。お客様の間でも、客席で思いがけない人と再会するという奇跡がありました。

どうしてここで繋がるの?という不思議は、まるで星と星がぶつかるかのように、私の周りのあちこちで起こります。それはもう導かれたとしか思えない出会いです。

私がこうして箏を続けていられるのも、多くの人や音楽との出会いがあったからこそです。

この前、NHKのEテレを何気なく観ていたら、ふと「縁起」という言葉が耳に入ってきて、その説明に聞き入ってしまいました。

物には原因と結果があり、その周辺にはそれを包む縁(えん)がある・・・。

 

演奏会ではチラシの裏面に掲載した生徒さん一人一人の「わたしにとって箏は・・・」の答え合わせをしながらプログラムを進めました。実は、私だけは回答を紹介していませんでした。

私の「わたしにとって箏は・・・」の答えは、「運命(命を運ぶもの)」。

命=生きる力。

箏は、私にも、生徒さんにも、お客様にも、生きる力を運んでくれるものであり、与えられたもの。

 

さて、みんなで大変なことを乗り越える喜びを知ってしまった私たち(私?笑)は、これからどこへ行くのか?

楽しいことを考えるのが大好き。新しくて、ワクワクして、ビックリするようなもの、ぞっとするほど美しいもの、身を焦がすこと・・・心の鼓動は止まりません。

まだまだ冒険心は健在!

 

再びのお祭りに向けて、はやばやと準備に取り掛かっています。(というか、私より和歌山教室生の皆さんはすでに虫干しの会を、東京教室生の皆さんは春のミニコンサートに向けて企画準備中です。早っ!powerful ! ^ ^)

 

本当にありがとうございました。

今年は、クリスマスソングが流れる年末がことのほか、心に沁みます。

いい一年だったな・・。と。

See you soon!