東京の私の家の周りにはカフェがたくさんあります。

人形町の老舗カフェが春頃からずっと休業になっていて、新型コロナウィルスの影響で閉店したところも多いので、その前を通るたび、心配していました。

そして、つい先日、再開!

ご主人は怪我をされていたらしく、少し痩せられたようでしたが、お元気に美味しいコーヒーを淹れてくださいました。「どうされたのかなあ。と思っていました。本当によかったです。またこのお店を開けてくださって嬉しいです!」とお伝えしてコーヒーをいただいていると、来店する地元住民らしいお客さんみんなが同じことを興奮気味に言っているのが聞こえてきて、思わずにっこり。その賑わいに心が温まりました。

このカフェはまさに「昭和のカフェ」と言った風情。

一方、人形町から少し歩くと東日本橋、馬喰町、東神田周辺には新しいカフェが続々とできています。インテリアや店構えにこだわりはあるけれど気取っていなくて、ナチュラルでカジュアルな雰囲気。風通しも良くて、音楽はボサノバが多いかな。(ちなみに人形町のカフェではクラシックが流れています)

コーヒーの香りが店中に漂っていて、カウンターにはわずかにハンドメイドのスイーツが並んでいる。ほとんどの人がひとりで来ていて、本を読んだり、勉強したり、PCに向かってキーを打ち続けたりしている…。ほどよい静けさに満ちています。

ひとりだけどひとりじゃない。知らない人たちだし、ことばを交わすわけでもないけど、なんだか一緒に時間を過ごしている気がする…これこそがカフェの魅力。

淡くて、ぷかりと浮かんだような時間と空間。

そういえば、「淡い」と「間(あはひ)」というのは何か関係があるのかな?

さっそく辞書で調べてみました!一部をご紹介しますね。

●淡い・・・薄い、浅い、わずかな、少しの、pale light thin slight faint

●間(あはひ)・・・あいだ、間柄、配合、時の都合、物と物との交わったところ、境目のところ、中間、time space pause while

●浮かぶ・・・物が液体の表面にある、水底、地面などから離れて水中・空中にある、物事が表面に現れる、見えなかったものがはっきり見えるようになる、float ride rise

こうしてただことばを並べて眺めているだけで楽しい!

想像が膨らみませんか?

これって鉱物の標本を見ているときの気持ちに似ているんですよね…。笑

See you soon!