今日は、ハロウィン。
ということも忘れて、朝食のあと、セントラルパークを散歩しようと歩いていたら、変装した怪しげなこどもたちが吸い込まれるように入っていく建物が!
なんだろう?と、後を追って入ってみると・・・そこは、自然史博物館。恐竜から天体、遺跡、鉱物・・・。私の大好きな博物館ではないですか!正面とは随分印象が違うので気がつかなかったけれど、こんなに私のアパートメントから近いとは!
というわけで、前回はさんざん恐竜コーナーで興奮しましたが、今回は中南米の遺跡に関するもの、アフリカのさまざまな民族の生活、歴史・・・に大興奮。(メトロポリタン美術館でも、夢中になるのは、人の少ないミクロネシア地域の展示コーナー。)
そのほかに今回は鉱物の展示にも見入ってしまいました。宝石類は身につけないし、よくわからないけれど、石には神秘を感じます。
さて、サンパウロでの本番。
みなさん、あでやかな着物姿。
幕が上がる前に、すべての筝の調弦を確認。舞台の上はクーラーがきかなくて、全員すでに汗だく。
「楽しく弾きましょう!それが一番大事!」と、みんなでにっこり。最初のテンポも確認して、さあ、幕が上がりました!
満員のお客さま。演奏者は筝が私を含め15名、尺八は5名。ひとりひとりの名前が紹介され、拍手の中、演奏スタート。
全員の気持ちがひとつになって、さらにお客さんとも一体になって、とてもいい気持ち。楽しい!
当日たった1回の短いリハーサルでここまで演奏できるなんて、みなさんそれぞれがこの瞬間をめざして一生懸命練習されたのだと思いました。
幸せをかみしめながら、演奏は終了。
大きな拍手の波。
みんなの笑顔。
聴いてくださった方が、「すごく感動した!」とあとから言ってくださいました。
日本から一番遠い国。地球の反対側にある国。
一連の行事を仕切ってくださる方々は、企業の社長さんや大学教授の先生方で、その世界では権威と言われる方々。その方々が、大学での講義を終えて、舞台の幕を開けてくださったり、はたまた楽器の移動を手伝ってくださったり・・・。恐縮しながら感動と尊敬と羨望と感謝の涙でなんだかぐちゃぐちゃでした。
筝・尺八チームは、流派の軋轢なんてなんのこと?と、まったく素通り(笑)。ただただ音楽を楽しみました。
「ひとりの人間。それでいいじゃない!」そういうことですよね?
ある先生が、私を車で送ってくださる時、「この国では、普通に、世界の中で対立している国の人同士が結婚して、人種差別というものがないんですよ。」とお話ししてくださいました。
なるほど!(すべて納得!)
世界はこの素晴らしさを学ばなければならないと思いました。
つづく