今、ニューヨークで日記を更新しているのですが、時差があってちょっとずつズレが・・。ハロウィンは10月31日でした。
ですから、この日記も2日になってしまいますが、こちらは1日。今日から11月が始まりました。
文房具を買いに近くのSTAPLESという大型文具店に。
ともかくなにもかも量が多い。まとめ買いが大前提。
今日はCD-RがSALEで10枚5ドル。よし!これにしよう!と、レジに持って行ったら10ドルと言われ、「それはおかしい!5ドルって表示があったよ!」と抗議。(はちゃめちゃな英語でも抗議できる勇気が持てるようになったことは進歩だ!と自分の成長を自分でほめる(笑))
レジの女性と一緒に棚まで確認に行ったら、「ほんとだわ・・。」。
そのあと、彼女が、向こうの方で仕事をしていたフロアのチーフに「この札ついてたけどこの値段でいいの?」とぶっきらぼうに、だけど、大きな声で問いただすと、「それは昨日までの値段だよ。もうその札ははずしておいて。」と。
ラッキーというべきか否かはともかく、ちゃんと5ドルで買えました(笑)。
すべてにおいて、言わなければ何もしてくれません・・・でも、言えば結構ちゃんと対応してくれます。
学校の授業も、みんなが理解できていようができていまいがお構いなし。
えっ!?なんて薄情な!と思うけれど、質問すればどんな小さなことでもちゃんと質問をやめるまで説明して答えてくれます。わからないことは全然恥ずかしいことじゃない。
質疑応答に、みんなすごく慣れているんですね。
日本人はことばで説明するより空気で察する・・。
どちらの感覚も持って、必要に応じてスイッチできればいいですよね。
さて、ブラジルのお話のつづきを・・・。
今回、私は、このサンパウロでのコンサートのために「蒼い森」という曲を作りました。イグアスの滝に続く熱帯雨林を上空から見たときの感動をいつか音にしたいとずっとずっと思っていたのです。イグアスの滝を見るのが目的でヘリコプターは飛ぶのですが、そこに至る森林は果てしなく広がり、呼吸し、まさに生きていて、声が聞こえてくるかのようでした。木の連なりは連続する声のように、これでもかというくらい心に何度も何度も迫ってきて、逃げる隙間を与えてくれません。私はただその繰り返しに身体がバラバラになりそうで、心はふくらんで破裂しそうでした。
その思いをすぐには曲にできなかったので、まずことばにして詩を書き、そこから音を探していきました。
詩を書いているうちに、今危機に瀕している森のこと、ここで起こっている生命の連鎖のこと、水のこと、そしてまた、移民として入植した人たちは苦難の中どんな気持ちで地平線に落ちる夕陽を見たのだろう、自然と人間が共存していくことって・・・。次から次へといろんなことが頭をよぎりました。
暗くかなしいだけの曲にしたくない。それだけは決めていました。
どうしてそんな風に思ったのだろう?
どんなときでも明るい光や希望がほしいから!
7つの小さな曲からなる組曲にしました。
途中、サンバ風の部分があり、客席では踊ろうとしてくださった方々もいて、拍手や歓声もあがりました。
すごくうれしかった!!!
やっぱり初演は緊張と不安でドキドキ・・。しかもブラジルがテーマの曲をブラジルで初演ということで、みなさんとても興味を持って聴いてくださっていましたから・・・。
最後の曲は「月夜の海」。
終わったら、客席のみなさんが立ちあがってスタンディングオベーションしてくださいました。
熱気に包まれた笑顔がいっぱいの会場。
すべてが最高に楽しかった!!!
ブラジル大好き!
muito obrigada ! (本当にありがとう)