あっという間に9月も2/3が過ぎ、ようやく秋らしくなって虫たちの大合唱を楽しめる頃になりました。東京のマンションではその楽しみはありませんが、和歌山では、こんなにたくさんの虫たちが一体どこに隠れているのだろう?と思うくらい賑やかです。あの小さい体であんなに遠くまで通る声を出せる虫たちに演奏法を習ってみたいものだなあ。といつも寝床の中で思います。

新しい手帳を予約。それだけで心の中に新鮮な風が吹いたような気持ちになります。今年を振り返るのはまだ早いけれど、小さなチャレンジと小さな発見がたくさんありました。

まず、身体の歪みからくる不調を取り除くべくピラティスを始めました。スポーツ経験ゼロ。体育の授業なんてこの世からなくなればいいのに。とずっと思いながら学生時代を過ごしてきた私にとっては画期的な決断でした。でも、ゆっくりと身体のあらゆる場所の感覚を研ぎ澄ませていく中で新しい発見も多く、楽しみながら継続中。体幹大事です!

そして、お裁縫。5年くらい前に買って一度も使わないまま放置していたミシンもようやく日の目を見ました。刺し子、カゴバッグ作り・・。やっぱりどちらかというと手縫いのような手作業が好きかなぁ。ひと針ひと針ちくちく縫う単純作業は心が落ち着くし、自分の感覚がダイレクトに反映されて、隅々まで気持ちが届くのがうれしい。だから、出来上がったものは多少不格好でもいとおしく感じられます。ミシンで作ったものは縫い目が少し曲がっていたりすると悔しく感じるから不思議(笑)。

それから、お料理。忙しくて時間がない、移動が多いから食品ロスにつながる。といっぱい自分に言い訳をして、まともなお料理をして来ませんでした。

まずは初心者向けのお料理本を見ながらスタート。どんな作業もほんの少し手を加えるだけで全然違う!それぞれの素材に特徴があって持っている味がある(当たり前ですが・・笑)。すごい世界だ!と思いました。そして、出来上がったときの盛り付けもまた楽しい。器を選んで、色どりを考えて食卓に並べると、大したものでなくてもなんだかすごく素敵に見えて思わず笑顔になってしまいます。やっぱり器は大事!(笑)

オンラインレッスンもできるようになり、動画撮影もひとりでやってみました。こちらは今写真も含めブラジルで編集作業してくれていて、そのうちアップされると思います。またお知らせしますね。

ほとんど家に閉じこもっていた4月〜6月。お籠もり生活はむしろ得意なので、私は平気。大丈夫!と思ってはいましたが、やはり自由を奪われていることのなんとも言えない閉塞感は心を萎縮させます。

そんなとき、子供の頃ってどうして毎日あんなに楽しくて笑ってばかりだったのだろう?何が一体可笑しかったの?と考えてみました。

子供にとっては毎日が新しい発見の連続で、どんなことにも驚きがあって、結論を求めるわけでもなく、結果を予想することもなかった。(知識も経験もなくてできなかった?)

大人になって経験が増えるほど経験というデータから結果を予想予測し、それが今の行動を制限する・・・ああ、なんてつまらない!

だけど、年齢を重ねれば重ねるほどこのループから脱出することは難しい・・・。

だったら、新しい、まだ自分自身が経験したことのない世界に飛び込んでみよう!と思いました。それが今年始めたいくつかのチャレンジ。

そこでの自分は、不格好でみっともなく、失敗だらけ、不器用で下手で・・・だけど楽しいし笑える。結果も評価も目標もなくただ目の前のことに奮闘するのは楽しい。

なぜか失うものは何もなくて得るものばかり。

『驚き』

これが固くなった心を刺激して、くすぐってくれる、私にとっての秘薬。

音楽活動もゆるりと再開します。

今の私がおもしろいと思うこと。新しいと思うこと。

はじめます。

See you soon!