ご無沙汰してしまいました!9月中には更新しよう。と思いながら、気がつけば10月になり、もう16日になってしまいました。

 

9月25日のコンサートは、おかげさまで満員御礼!とても熱心にお聴きいただき、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

前半は私の作品、後半は藤枝さんの作品。曲はどちらも4曲ずつ(私の作品は3曲が新作初演、藤枝さんの作品は1曲が新作初演)、区切りなく演奏されそれぞれ30分の舞台で、私の作品は器楽のみ、藤枝さんの作品は全て歌が入るという構成でした。2年かがりで完成させる計画でスタートさせたので、来年、私は今回の作品を含めた組曲「海」を、藤枝さんは折口信夫の歌集から選んだ3首のうちの残りの2首をやはり箏歌に作曲し完成される予定です。

先日の演奏会の模様は、10月26日から11月27日まで動画配信がありますので、ぜひお聴きください。→https://nishiyoko2021.Peatix.com/view

 

コンサートが終わってすぐに和歌山でレッスンがあり、飛行機で移動。飛行機から降りる時に荷物を下ろそうと思ったところ五十肩の痛みをかばおうとして足を捻ってしまい、膝を捻挫してしまいました。

なんとかごまかしながら和歌山レッスンを終え、東京に戻ったと思ったら、今度はなんと!ぎっくりお尻に!ぎっくり腰は経験がないけれど、30代後半に初めてぎっくり背中になりました。コンサートのため、ベルリンからパリに移動して、パリでひとり3日間限定夢のアパルトマン生活をする予定が、結局どこにも行けず、とりあえず食料だけを買ってお部屋でうんうん唸り続け、夢は無惨に砕け散ったのでした(泣)。

その後、ぎっくり背中は2回ほどありましたが、今回は初のぎっくりお尻。お尻を起点に腰から股関節、膝まで電流が走り、動作を変えるたびに激痛が・・・。というわけで、もはや自力では修復ならず鍼治療に。

 

ああ、故障の連鎖が止まらない。

 

診察していただくと、「お尻がダイヤモンドになっています。」と言われ、「ええっ?お、お尻がダ、ダイヤモンド?」と聞き返したところ、「お尻が引き攣って下の方がえぐれてダイヤモンドカットされたようになっています。」とのこと。

施術を受けると、まさにマジック!!!たった1回の治療ですんなり立てる!!!すごい!!!(先生方ありがとうございました!涙)

その後めきめき良くなっているものの、五十肩は時間がかかりそうで現在も治療中。でも、先日の治療では「今日はまあるい桃のようなきれいなお尻に戻ってますよ。」と褒められた?(苦笑)のでした。

 

治療と並行して、今月末から始まる国民文化祭関連のイベントなどなど練習しなければならない曲が山積み。楽譜を整えて揃え、段取りを考えながら練習をしているとあっという間に時間が経ち、結局いつも最後の曲までたどり着けず、練習を終えて夜11時頃になるとぐったりしてしまって文章が組み立てられない有様でした。

いつも読んでくださっている皆さま、更新遅れてしまってごめんなさい!

食生活も荒れています。うー、コンビニごはんの割合が増えてきました・・・。こんな中、嬉しいことに東京・日本橋のレッスン場のすぐ近くにかわいいおむすびの食堂がオープン。お味噌汁が絶品。ランチはもっぱらこのお店に頼っています。

 

「西陽子 海界をうたう」は、私にとって新しい1歩を踏み出すことができ、また、これからの自分の音楽の方向性を発見できたコンサートになりました。

私の作品に関しては、もうずっと前から心のどこかにあったけれど形にできなかったものでもあり、表現し発表する勇気がありませんでした。

でも、意外なことに、この「老化」の波が私を後押ししてくれました(笑)。もう時間はない。やるなら今!うじうじ思ったまま一生を終えるつもり?という私の心の声が聞こえました。もう周りの目とか評価とかコンプレックスとか気にしている時間はない!(笑)。

というわけで、頑張りました(笑)。

でも、それもこれも忌憚なくいろんなことを話し合える作曲家の藤枝さんがいて、私の曲を弾きこなし懸命に表現しようとしてくれる演奏家の江原さんと脇坂さんがいて、支えてくれるスタッフがいて、応援してくれるお客様がいてくれるからこそできたことです。

本当に感謝の気持ちはことばでは言い表せません。

私は、箏(十三絃)と十七絃に限定し、このままの自然な形を生かして、多彩な世界を遊びながら作っていきたい。それが私には合っている。と実感しました。少ない素材で在るものを生かして豊かなものを作ること、面白い発見をすること、それが何よりワクワクして楽しい!

おもちゃ代わりに箏で遊んでいた子供の頃の魂が甦ってきたような気がしています。

これが私の原点!

 

そして、明日はいよいよ日本橋浜町・Hama Houseにてミニコンサート。「はじめての箏」というタイトルのもとに、箏の楽しみ方、味わい方などをお伝えできればと思っています。

 

年齢を重ねると不自由になることもあるけれど、自由になることもあるんですね。

See you soon!