7月はとうとう更新できませんでした・・。ごめんなさい。
毎日毎日全く余裕がなく、常に明日が締切!という状態で、夜中までの練習や作業は日常、朝方までずれ込んだ日もたびたび。移動の飛行機は爆睡。コンビニごはん生活。おしゃれどころではなく、髪はボサボサ、目はしょぼしょぼでコンタクトレンズも入れられずド近眼ぐるぐるメガネの奥には澱んだ目・・・私の勝手なイメージでは、まさに『締切に追われる漫画家』!
和歌山に帰る直前、司会原稿を仕上げるのに食事をとる時間もなく、夜になってもゴールは遥か遠く・・・これは徹夜になるなあ。と覚悟し、ボロボロな姿のまま閉店間際の近所の行きつけのイタリアンレストランに駆け込むと、ご近所さんがお食事中。シェフに、「今日これから多分夜を明かすことに。。」と話すと、「パスタは眠くなるから、タンパク質にしておきました!」と絶品ローストチキンを出してくれました。それを、なんと!ご近所さんがご馳走してくださいました。
うーーー、ありがたすぎ(涙)。
こんな崖っぷちの状況ですので、周囲の人たちも巻き込んでしまい、それでも、ともかく8月7日の第30回記念演奏会に向けて全速力で走り続けました。
まずは、『西陽子箏曲教室第30回記念演奏会』を無事終えられたことをご報告いたします。
ご来場いただきました皆さま、助演してくださった藤原道山先生、芦垣皋盟先生、サポートしてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。
11:00開演、終演は19:00を過ぎていたので、8時間を超える大イベントになりました。
写真やその時の様子は追って西陽子箏曲教室のTwitterやInstagramで発信されると思いますので、ぜひそちらをご覧ください。
前日はリハーサル。
朝9:00集合、10:00に始まって終わったのは夜21:30。
それから、スライドショーに関わってくれたSNSチームと最終編集作業。終わったのは23:30。
もうみんなくたくた、ヘトヘトだったと思います。
いいものにしたい。という私の「しつこいこだわり」が、みんなを巻き込んで犠牲を強いていたことに気づいたのはその夜、本番前夜でした。(それまで気づかなかった私の暴走ぶりたるや・・(*_*))
リハーサルを終えて一人帰宅。ずっと応援してくれていた今は亡き両親の仏壇の前で、いろんな思いが交錯してひとしきり泣きました。みんなを巻き込んでしまったことへの申し訳なさ、何よりリハーサルで聴いたみんなの演奏の素晴らしさ、応援し支えてくれる人たちへの感謝、30年間にあったいろんなできごとへの懐かしさ、明日はなんとしても最後まで頑張らなくちゃという自分への激励・・・それらが一気に押し寄せてきました。
でも、ともかく一刻も早く寝て、少しでも睡眠をとらねば!と我に返り、「用意は全てホールにして来たから明日は身一つで行けばいいだけ!」と指差し確認し、シャワーをして休みました。
当日の朝、ホールに着くと、もうすでに着付けていただいた生徒さんたちが慌ただしく楽器の準備をしていました。
楽器屋さんチーム(船場小川楽器さん。通称:SOG)はすでにスタンバイ。メンバーは、国民文化祭をはじめ過酷なイベントを一緒に乗り越えてきたみなさん。特に国民文化祭では、最初はお一人でお願いします。と依頼していたのが、いつの間にか、30名の大所帯になり、その舞台転換はまさにイリュージョンでした。大変なご苦労をおかけしました。(というか、いつもご苦労をおかけしています。)確実でありながら、さらに細やかな配慮に溢れていて、私たちを爽やかな笑顔で舞台に送り出してくださる、まさにプロフェッショナルなチーム!
そして、今回は全員着物着用ということで着付師の先生にお願いしました。着付教室つぼみの木下先生とみなさん。ブログはコチラ→ https://ameblo.jp/tubomi445/entry-12757907266.html
すごい早技!いつも肩がこって早く脱ぎたい。と思ってしまうのですが、今回は着物であることを忘れるくらい楽で、その上激しく動いても着崩れしない、これぞプロの技!というのを実感しました。
私も母が大事にしていた黒留袖に初めて袖を通しました。母の一番のお気に入りの着物と帯。
ただ、嬉しかった・・・。
廊下に出ると全員着物姿になっていました。
やっぱり着物って美しい!楽屋裏の風景は花が咲いたように華やぎました。
客席に出演者&スタッフ全員集合し、記念撮影。
毎年、映像と音、写真など記録は全部生徒さんのご主人と息子さんが担当してくださり、ご主人がドクターのお仕事を終えられた後に夜な夜なその膨大なデータを編集してくださっています。年々、カット割も凄くなって、音もよくなり、そういえば機材もより性能の良いものになっているような気が・・・。恐縮するばかり。
仕上がったDVDはみんなの反省材料となり教材となって、私たちの成長を支えてくれています。教室生の演奏を誰よりも熟知されているので、私もみんなもお目にかかるとちょっぴり恥ずかしい・・^^;
でも、その元にあるのは、奥様でありお母様への深い愛情。私たちは便乗している?^^;
受付のリーダーを担当してくださったのは、約15年にわたり顧問として一緒に桐蔭高校箏曲部を育ててくださった先生。実は、先生も桐蔭高校出身で私より1学年下の後輩。全国大会で文化庁長官賞を受賞し国立劇場で演奏した感動を一緒に味わいました。全くノーマークでダークホースでさえなかった桐蔭高校箏曲部の奇跡を一緒に経験できた尊敬する先生です!今回は先生のご厚意に甘えてリーダーをお願いしました。そして、教室生出身の方、しばしお休み中の方、桐蔭高校箏曲部OBOG、生徒さんの娘さん、お母さん、私の妹が担当してくれました。
多くの方々に支えられ助けられこの日を迎えられたことに心から感謝し、私は一人控室で、
「さあ、もうやり残したことは何もない!あとは思いきり楽しむだけ!」と、差し入れしていただいたドリンクをググッと飲み干し、目を閉じて深呼吸。
いよいよ開場。
お客様が続々と入場されました。新型コロナウィルスの感染がまたまた拡大し、感染者が最多という日が続いた和歌山。こんな状況下でご来場くださった皆様方に深く感謝しつつ、今日一日別世界にお連れしよう!と思ったのでした。
さあ!はじまりはじまり!
つづく
See you soon!