西陽子箏曲教室第30回記念演奏会ご報告①

2022-08-17T00:00:58+09:002022/08/15|

7月はとうとう更新できませんでした・・。ごめんなさい。 毎日毎日全く余裕がなく、常に明日が締切!という状態で、夜中までの練習や作業は日常、朝方までずれ込んだ日もたびたび。移動の飛行機は爆睡。コンビニごはん生活。おしゃれどころではなく、髪はボサボサ、目はしょぼしょぼでコンタクトレンズも入れられずド近眼ぐるぐるメガネの奥には澱んだ目・・・私の勝手なイメージでは、まさに『締切に追われる漫画家』! 和歌山に帰る直前、司会原稿を仕上げるのに食事をとる時間もなく、夜になってもゴールは遥か遠く・・・これは徹夜になるなあ。と覚悟し、ボロボロな姿のまま閉店間際の近所の行きつけのイタリアンレストランに駆け込むと、ご近所さんがお食事中。シェフに、「今日これから多分夜を明かすことに。。」と話すと、「パスタは眠くなるから、タンパク質にしておきました!」と絶品ローストチキンを出してくれました。それを、なんと!ご近所さんがご馳走してくださいました。 うーーー、ありがたすぎ(涙)。   こんな崖っぷちの状況ですので、周囲の人たちも巻き込んでしまい、それでも、ともかく8月7日の第30回記念演奏会に向けて全速力で走り続けました。   まずは、『西陽子箏曲教室第30回記念演奏会』を無事終えられたことをご報告いたします。 ご来場いただきました皆さま、助演してくださった藤原道山先生、芦垣皋盟先生、サポートしてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。 11:00開演、終演は19:00を過ぎていたので、8時間を超える大イベントになりました。 写真やその時の様子は追って西陽子箏曲教室のTwitterやInstagramで発信されると思いますので、ぜひそちらをご覧ください。   前日はリハーサル。 朝9:00集合、10:00に始まって終わったのは夜21:30。 それから、スライドショーに関わってくれたSNSチームと最終編集作業。終わったのは23:30。 もうみんなくたくた、ヘトヘトだったと思います。 いいものにしたい。という私の「しつこいこだわり」が、みんなを巻き込んで犠牲を強いていたことに気づいたのはその夜、本番前夜でした。(それまで気づかなかった私の暴走ぶりたるや・・(*_*))

さて次はいよいよ・・

2022-06-28T22:43:09+09:002022/06/28|

poetic 無事終了いたしました。 満員御礼!蒸し暑い中、ご来場いただきまして本当にありがとうございました! 今回は、ゲストに地歌箏曲演奏家の轟木美穂さんをお迎えし、古典の演奏からプリペアド箏まで、前回とはまた違った切り口から箏の面白さを感じていただけたのでは。と思っております。 スタッフは教室の生徒さんたち、そして、さらに、BUTTERFLY effect さんの全面的なご協力により万全のサポート体制を整えていただきました。心より感謝いたします。   カフェ・BUTTERFLY effect は、いつ弾いても気持ちがいい! 音がよく響くけれど、響きすぎずまろやか。 そして、何かに守られているような安心感と心地よさがある、まさにパワースポットなのです!   後半はオリジナル曲によるプログラム。 新作2曲はギリギリまで完成せず、頭を抱えておりました。ちょっと進んだかと思えば、次の日には全部ボツ。不採用のメモはほぼノート1冊分。勉強不足を痛感しつつも、自分の方向性は少し見えたように思います。 『アフリカン・エアー』はプリペアド箏のために2002年に作った作品ですが、もう20年も経っていることに驚愕!でも、遊び心は今も健在です!

水無月となりにけり

2022-06-05T03:32:25+09:002022/06/03|

ついに5月は更新することができませんでした。 ここを訪ねて下さった皆さま、ごめんなさい!   まずは、ご報告! 私の教室にSNSチームが発足!TwitterとInstagramのアカウントを開設いたしました! *Twitter:西陽子箏曲教室(@YNKotoclass) *Instagram:西陽子箏曲教室(@yokonishi_kotoclass) 皆さん、どうかフォローをよろしくお願いいたします。   8月の第30回記念演奏会のチラシも、まもなく公開できると思いますので、お待ちください。 私たち教室生の全てのメンバーが輝き、応援してくださるお客様と共に、楽しく幸せな時間を過ごせるよう企画から運営に至るまで実行委員を核に全員で協力し、準備を進めております。   そして、『poetic』は、おかげさまでsold out! 今は練習と、新作の制作に頭を捻っております(焦りつつ…)。 いつも暖かく応援いただき、本当にありがとうございます。  

poetic vol.2 開催します!

2022-05-01T15:45:37+09:002022/04/29|

今日からゴールデンウィーク。季節は初夏に。 今年は少し遠出をされる方も多いのではないでしょうか? 私は、前半は溜まっている用事をこなしつつ、練習・作曲・読書・映画鑑賞に耽る予定です。読みたい本はすでに積み上がっており、観たい映画のリストはノートを埋め尽くしています。練習プランはすでに頭の中にありますが、作曲だけは音やフレーズのかけらが散乱した状態で先が見えません(泣)。 後半はずっと延期になっていた桐蔭高校箏曲部のおさらい会や教室の合同レッスンなど予定ぎっしりです!   近況をご報告! 今月からいよいよ8月7日・和歌山城ホールと11月12日・日本橋公会堂にて行われる西陽子箏曲教室第30回記念演奏会に向け、合同レッスンが始まりました。 今年は記念演奏会なので特別企画。その一つとして、いつもの個人曲に加えて初の教室生全員合奏や大合奏があります。年齢もキャリアも全く違う人たちの集まり。まずは、途中で落ちても、ごまかしても、最後まで弾ききることが目標。曲に慣れることが大事! 今月の和歌山での初合同レッスンは、朝10:00に始まり終わったのは19:00頃。途中ランチやおやつ休憩は挟んだものの6時間は弾いたと思います。私は帰宅してお夕食をいただきながら、気がついたらテーブルの上で寝落ちしていました(笑)。きっとみんなもぐったり疲れたことでしょう。東京は来月からスタートします(今月は作戦会議のみ行いました) まさにマラソンのスタートラインに立ったような気持ち。 さあ!11月まで一緒に頑張って完走しましょう!   さて、コンサートのご案内です。『poetic vol.2 』を開催します! 6月19日(日)16:00開演。場所は、昨年と同じ馬喰町のカフェ・BUTTERFLY effectです。

丸くなった?笑

2022-03-30T14:55:15+09:002022/03/30|

ぼーっとしていたら3月は瞬く間に過ぎ去り、桜は、開花宣言から3分咲き5分咲きを味わうひまもなく満開になり、そして、私は58歳になりました(笑)。   少し前、ある生徒さんに「先生も最近は丸くなられました・・・」と言われ、否定されることを前提に「最近丸くなったとか言われちゃって。」と他の生徒さんに話してみると、なんと!当然のごとく「そうですよ。先生丸くなりました。」と返され、「えーーーーーーっ!!!」と驚いた私。   昔はそんなに尖っていて怖かったのか??   自分では全く意識がない。 よくよく聞いてみると、「音楽以外の話題など話しかけられなかった」とか「できるようになるまで手がちぎれるくらい何度も弾かされた」とか… うーむ、確かに覚えあり(笑)。   今は「楽しく弾くことが一番!」と繰り返す私。   身体も心もどんどん丸くなっている(笑)。 丸くなるつもりはなかったけれど、気がついたら丸くなっていた。 でもね、私が丸くなっただけではなくて、生徒さんたちの技術は確実に上がったし、高校生たちは何も言わなくてもすごく練習するようになったから、私は尖る必要がなくなったとも言えます。   演奏も多分マイルドになりました。

横山佳世子の邦楽サロンVol.25

2022-03-10T04:20:37+09:002022/03/09|

3月4日に大阪・茨木にて横山佳世子さんのサロンコンサートがあり、出演させていただきました。こちらでお知らせする前にすでにsold out。終わってから皆さんにご報告しようと思っておりました。 が、東京に戻ってすぐ3回目のワクチン接種をしたところ、副反応で高熱が出てしまいダウン。 すっかり遅くなってしまいました。   コンサートのタイトルは、横山佳世子の邦楽サロン Vol.25『没後25年 沢井忠夫のDNA~夢の姉妹共演~』。 ご来場いただきました皆様、ありがとうございました! 横山佳世子さんは私より10歳以上若く、同じ沢井忠夫先生に師事した姉妹弟子になります。小学生の頃から先生に師事できた幸運な弟子同士ですが、芸大在学の時期も離れていましたし、私自身邦楽以外のジャンルの方々との交流が多かったこともあって、すれ違いばかりで、今回が初共演でした。 彼女は2度交通事故に遭ってリハビリ中。足は赤紫色に腫れていて歩くのもままならない状態なのに、明るく音楽への情熱がほとばしっていました。   「水の変態」(宮城道雄作曲)と「三つのパラフレーズ」(沢井忠夫作曲)を共演。 踏ん張れない状態でこんなにパワーのある音が出せるなんて!と驚きました。艶のあるグリッサンドや押し手のニュアンス、そして歌…忠夫先生の片鱗が至るところに伺えて、ああ、先生はこうして今も生きてらっしゃるのだなあと演奏しながら懐かしく、身近に感じることができました。   合間のトークではレッスンの思い出や入門までの経緯についてのお話などをお互いにしました。 私が沢井忠夫先生に入門する道を拓いてくれたのは母でした。全く邦楽に何の縁もなく、しきたりも常識も知らない母だったからこそ、その恐れを知らない情熱がいろんな障害を突破し、子供を教えていなかった忠夫先生を動かし、直門への道を拓いてくれたのだと今になって母の愛情の深さを心底実感し感謝するばかりです。普段は用心深く控えめだけれど、ひとたび決心すると大胆になる母でした(笑)。

平和への祈り

2022-02-27T16:17:14+09:002022/02/27|

ものすごく忙しかったわけでもないのに、随分ご無沙汰してしまいました。 ここを訪ねてくださった皆さま、留守にしていてごめんなさい。 イベントの変更が相次ぎ、スケジュールが定まらず、時間ができたにも関わらず気落ちしておりました。子供の頃、楽しみにしていたイベントが延期になったときの気持ちが甦りました。 勢いを削がれて、高揚した気持ちを抑えて、諦めて、次へと自分を鼓舞することを繰り返していると大人といえども凹みますね。意気消沈とはこのことだなあ。と実感します。 子供たちはエネルギーがある分、その落差で精神的に不安定になっているのでは。と心配です。   そんな中、ウクライナとロシアのニュースが飛び込んできて、その動向が気になってはいたものの戦争は回避されるだろうと楽観していただけにショックでした。暴力ましてや殺人が人間としてしてはならないことだと誰もがわかっていることなのに、どうしてこんな酷いことが今も世界からなくならないのだろうと悲しみでいっぱいになります。胸が引き裂かれて心がちぎれそうです。 科学技術が想像もしないほど進み、生活は快適で便利になり、長寿になってきたけれど、人間としてはどうなのだろう?人間としての高みへと上っているだろうか? インターネットの世界では個人から直接世界にアプローチできるほど開かれているのに、リアルな人間関係は閉じていく一方。全ての事柄が両極へと吸い寄せられていく・・・。 そして、美しい青い森が一瞬にして破壊されるように良きもの美しきものは脆くて壊れやすい。 危うい均衡の中で世界はなんとか成り立っているのかもしれません。   私は今恵まれた環境にいるからこんな悠長なことを考えていられるのでしょう・・。   ウクライナが旧ソ連から独立する直前に、私はKAZUE SAWAI KOTO

心に映るもの

2022-01-25T20:55:47+09:002022/01/25|

新型コロナウィルスの感染状況は一旦収束するかに見えたものの、また一気に悪化しました。 皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか? 準備してきたことがいつできなくなるかわからない。という不安定な状況に慣れてはきたものの、やはり何を拠り所にすればいいかわからないという環境にあっては何をしても充足感が得られず、なんとも心はずっと薄曇りという感じですよね。 こんな時って心も空回り状態で、ありあまる情熱や愛情が先走って余計な言動や行動をしてしまい、後から自己嫌悪に陥ることが増えます。(溜息…)   昨年末、高校生へのワークショップのために、久しぶりに民族音楽学者の小泉文夫先生の本を開きました。今その続きを読んでいます。 大学生の時に先生から直に講義を受けることができたのは本当に幸運だとしか言いようがありません。   『音楽の根源にあるもの』 出版されたのは今から約40年前。自分ではそんなに時間が経ったようには思わないけれど、その本を読むといかに環境が変わったかがわかりました。 もはや「わらべうた」はほとんど生活から消滅し、街にあった物売りの声や田舎に残っていた美しい仕事歌も聞くことができません。街行く人たちは、イヤホンを装着し、そうでなくても、スマホに集中していて耳は閉ざされた状態です。子供たちは外で遊ぶより家の中でゲームをするようになり、さらに、今はまさに、マスクをし外出もままならない状態ですから、窓を開けても車と工事の音が聞こえるだけです。 一方、スマホやPCでは世界中のありとあらゆる音楽を聴くことができ、YouTubeでは自然音や環境音、そして、プロもアマチュアも関係なくいろんな人のパフォーマンスを観ることができます。   歴史って動いているんだなあ。と実感します。(自分が生きている間は歴史なんて変わらないとどこかで思っているのですよね…)   小泉先生は、著書の中で日本独自の音楽が消え、世界の民族音楽が寂れていくことを憂い、これからの音楽はどうなっていくのかということを書かれていました。 今はどこの国でも伝統音楽や民族楽器を演奏する人がどんどん減っているのが現実です。

HAPPY NEW YEAR 2022

2022-01-11T22:46:56+09:002022/01/11|

あけましておめでとうございます。 新年からのんびりの更新で失礼いたします。 松の内(1月15日)までは『あけましておめでとうございます』のご挨拶で大丈夫とのこと。 1並びの本日、縁起よく新年のHP開きとさせていただきました。   『一年の計は元旦にあり。』と両親に教えられていたにもかかわらず、元旦は思いきり朝寝坊して、伸びたゴムのようにだらーっと過ごしてしまいました。そして、次の日も、また次の日も…。 「寝る」ってなんて幸せなんだろう!と、怠け者モード全開。 でも、子供の頃からお正月には一年の目標を立てるのが習わしだったので、ゴロゴロしながらも頭は落ち着かない…。 で、よし!人間、こんな小さな携帯の画面で考えていては小さいことしか思いつかん!(昭和の頑固なおじいちゃん的発想!笑)とばかりに、スケッチブックをAmazonで購入し(ここはちゃんと時代に適応!)、2Bの鉛筆を握りしめ、白い紙を前に腕組みして考えました。   まずは年間計画作成。 今年のメイン行事は、私の教室の30回記念演奏会。 8月和歌山@和歌山城ホール、11月東京@日本橋公会堂。 そして、春には『poetic』、秋には『西陽子 海界をうたうⅡ』。   30回記念演奏会の企画は? 今から30年前ってどんな様子だったっけ?

Hama House、こぼれ話、そして、来年は・・・

2021-12-31T23:24:05+09:002021/12/31|

今年も残すところあと30分となりました。 さあ!ご報告したかったコンサートはあとひとつ。日本橋浜町にあるHama Houseでのミニライブ『はじめての箏』について。 素敵なカフェで、10人余りのお客様。お箏のことを知らない方に楽しみながら知ってもらおうという企画。京都の一保堂茶舗さんとのコラボレーションで作られたオリジナルのデザート付き。 今回は、新しい試みとして、クッキング番組方式で。柱を立てるところからチューニングまで本来なら舞台裏で行われることも全部公開して、演奏に入りました。 本が天井まで高々と並べられたブックカフェ。本が好きで入ってみたのだけれど、ここで弾いてみたい!という衝動から、いきなりオーナーさんに演奏させてもらえませんか。と突撃営業!実現していただきました! お箏が好きになってもらえていたらいいなあ・・。   ここからは、こぼれ話というか余談というか・・・実は、というか、懺悔というか(笑) ●12月12日の『西陽子 plays 箏百景』の本番直前、着物に関するあるものを忘れてしまい、周りのみんなを大騒ぎさせてしまいました。ただでさえ調弦や準備で忙しいkotonosのメンバーに近くの呉服屋さんに走ってもらい、あれこれ工夫してもらい、無事何事もなかったかのように(笑)舞台に立つことができました。20代の頃、ホテルのレセプションで生演奏するアルバイトをしていましたが、忘れ物をすると助け合いをしました。誰かが帯を忘れた時、きれいな和柄の油箪(ゆたん・箏を包む布)を帯に見立ててみんなで工夫して締めました。お客様にもホテルのスタッフさんにも誰にも気づかれませんでした。どんな時も知恵を出し合えばなんとかなるもんですね!というか、忘れ物してお騒がせしてごめんなさい! ●10月31日の『和歌山城 光と音の饗宴』は午後8時過ぎからのコンサートでしたが、夜露がすごくて箏柱が箏に貼りついてピクリともせず、こんな時に限って転調(柱を動かして音程を変える)の多い曲を選んでいて、大変でした。野外だったので、楽譜が風で飛ぶことばかり心配していましたが、その心配は全くなく、むしろ楽譜はしっとりしてよれよれになってしまい、ページがめくれない・・という状況。演奏が全て終わった後は楽器も水分を含んで重くなっていました。和歌山城を背景に照明は華やかで、とても素敵なステージでしたが、実は真っ青になりながら演奏していました。ラテンメドレーでは踊ってくれていた方もいたとか?楽しんでもらえてよかった!!!! 夜に野外演奏をする方、ご注意あれ!   2018年に母が旅立ち、2019年に父が旅立ち、2020年にはコロナパンデミックが発生しました。演奏することが辛い時期もありました。 そして、2016年に東京でリサイタルをして以来ほぼストップしていた活動を再開させたのが今年・2021年でした。今年はまた、お弟子さんたちの中でご家族のご病気やご逝去など悲しいことが多かった一年でもありました。

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